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サンプリングの元ネタを調べるサンプルハンター、Googleアシスタントを使ってダフト・パンクなどの未発見サンプルを特定

2023/03/01 15:51掲載
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Daft Punk
Daft Punk
サンプリングの元ネタを調べるサンプルハンターの間では近年、Googleアシスタントの楽曲認識機能を使って、これまで発見されていなかったサンプルを特定する動きが広がっています。これにより、ダフト・パンク(Daft Punk)モブ・ディープ(Mobb Deep)、Oneohtrix Point Neverなどの楽曲に埋もれていたサンプルを掘り起こすことに成功しています。

サンプリング専門サイト「Tracklib」は、『Sample Hunting』と名付けられたDiscordコミュニティのメンバーによって、数十のサンプルが特定されたと報告しています。

Googleアシスタントの楽曲認識機能は一般的に近くで流れている曲について調べるケースが多いかと思いますが、サンプルハンターはこの楽曲認識技術に、彼らのコンピュータから直接オーディオを流すことで、これまで知られていなかったサンプルを発見し、中には1秒にも満たないような短いサンプルも発見しているという、

サンプルハンターたちは、Mobb Deepの「Hell On Earth (Front Lines)」、MadlibとQuasimotoの「Green Power」、Modjoの「Music Takes Me Back」、Oneohtrix Point Neverの「Nassau」などの楽曲でサンプルを特定しました。

ダフト・パンクは「Face to Face」で、元ネタと比較する動画がYouTubeで公開されています。



発見したサンプルは、サンプルのオンラインデータベース「WhoSampled」に登録されています。

楽曲認識サービスShazamも同様の技術がありますが、サンプルハンターによると、Googleアシスタントの方が、その精度ははるかに優れているとのこと。

コミュニティメンバーのDJPastaはTracklibに「Googleアシスタントは1秒未満のサンプルも検出でき、切り刻まれたり時間軸がずれたりしたサンプルも検出できる」と語っています。また、意欲的なサンプルハンターは、Googleアシスタントが短いサンプルを認識するのに役立つ高度な技術を開発したそうです。