Megadeth with Marty Friedman
メガデス(Megadeth)が2月27日に行った日本武道館公演にゲスト参加した、元メンバーの
マーティ・フリードマン(Marty Friedman)。マーティは公演の翌日に米Consequenceの取材に応じて、約24年ぶりの共演について振り返っています。
「それまで一緒にやっていたすべてのことに完璧な感嘆符(!)をつけたようなものだった。これ以上の方法はないだろうね。完璧なタイミングだったし、とても自然で有機的なやり方だった」
共演のきっかけはデイヴ・ムステインからの誘いでした
「デイヴから“武道館で演奏するんだ。演奏してみないか?”と言われて“いいよ!”と答えたんだ。タイミングは完璧だった。武道館は僕が住んでいるところから20分くらいのところにあるし、僕とデイヴは、覚えている限りずっとうまくいっていた。彼がこの話を持ちかけてきたとき、それはまさに完璧で“イエス、やろうぜ”だった。最高だったよ」。
共演は2ヶ月ほど前から計画されており、最終的には「Countdown to Extinction」「Tornado of Souls」「Symphony of Destruction」の3曲で演奏することになりました。
メガデスは武道館公演の前、2月24日に豊洲PITでコンサートを行いましたが、マーティはその会場を訪れ、その公演のサウンドチェックで彼らと一緒にリハーサルをしました。
演奏することになった「Countdown to Extinction」についてマーティはこう話しています。
「デイヴ(ムステイン)とこれからやる曲について話したとき、“Countdown”がいいんじゃないかと二人で意見が一致したんだよ。イントロにベースソロが入っていて、僕を紹介するのにいいタイミングだからね。
でも、バンドにいた頃は、この曲を演奏したことがなかったことをちょっと忘れていた。アルバムのタイトル曲なのに、スリーパー・トラックみたいなものだったんだ。ネットで探してみたら、どうやら僕がバンドにいた時に演奏していたらしい。大阪で演奏している映像があった。だから、演奏はしたんだろうけど、セットリストの定番曲ではなかったのは確かだよ。その90年代中頃のビデオで覚えたんだ。
その後、今のバンドとリハーサルをやってみると、バンドのどのメンバーもこの曲を演奏したことがなかった! にもかかわらず、まるで何年も前から演奏していたかのようなサウンドだった。このバンドはとてもタイトで、すべてのシリンダーが動いていて、とても才能に溢れている。だから、“通常のセットリストの曲”でないことはわからないだろうね。武道館公演のためだけの曲だったんだ。バンドが新曲を演奏することによく適応してくれたことに感心したよ」
マーティはデイヴとの現在の関係についても語っています。
「ああ、素晴らしいよ。これまでもずっと素晴らしい。何か変なことがあったとすれば、それはおそらくファンの人たちや、メディアのものを読んでいる人たちの心の中にあっただけだと思う。僕たちはたまにチャットをしているけど、いつもとてもいい感じだよ。僕らには......もしかしたら僕がバンドを脱退したとき、僕らの間に奇妙な感情があったかもしれないけど、そのときデイヴは僕が脱退した理由を理解していたと思う。当時、僕はなぜバンドを荒れそうな状況に追い込んだのか理解していた。でも、それはずいぶん昔の話だよ。
それ以来、本当に友好的で普通の接触しかなかった。たまに、相手のコメントが必要かもしれないことについて話すこともある。でも、完全に友好的な関係以外の何ものでもない。僕たちの心の奥底には、今回のことがいつも何かしら迫っていたのだと思う。いつかは実現するものだとね。メガデスは、立ち止まったり諦めたりするようなバンドじゃない、常に前進している。僕はずっと彼らを応援してきたし、彼らが武道館でライヴをやるなんて、本当に誇りに思うよ。自分が参加するしないに関わらず、武道館公演を実現させた彼らを誇りに思います。
デイヴが日本でのとても重要なライヴに出演を依頼したことは、本当にクールなことだと思う。他の国ではどうなのかわからないけど、日本では武道館での演奏はとても伝説的な響きがあるんだ。武道館で演奏したことがあるかないか。大きなボーダーラインのようなものがある。だから今、メガデスは武道館で演奏したことのあるバンドであり、僕はその一員であることを本当に誇りに思っているんだ」
マーティはステージであろうとスタジオであろうと再びメガデスと一緒に演奏することに前向きなのでしょうか?
「うん、ドアは開いているよ。ドアは常に開いていると思う。ただ、何か意味があることをやるということなんだ。彼らにとっての意味、そして僕にとっての意味。だから、武道館は、ある意味では当然のことなんだ。
もし彼らにとっても僕にとっても良いことで、付加価値のあるものなら、僕はそれに大賛成だよ。僕としては、彼らのバンドは今、本当に凄いことになっていて、彼らが僕を必要としているなんて想像もできないけどね(笑)。でも、武道館は最高だった。将来的には他のこともあるかもしれない。僕のドアは開いているし、僕たちはとてもいい関係で、バンドのメンバーもみんな大好きだよ。とてもカジュアルなんだ」