ペット・ショップ・ボーイズの貴重な手紙が「West End Girls」のレアなオリジナル12インチ盤で見つかる

ペット・ショップ・ボーイズ（Pet Shop Boys）の「West End Girls」は彼らの代表曲のひとつですが、現行のヴァージョンは再レコーディング版で、1984年に最初にリリースされたオリジナル・ヴァージョンはヒットしませんでした。ある人物が、このレアなオリジナル・ヴァージョンの12インチ・シングルをオークションで購入し、中身を確認すると、中にはペット・ショップ・ボーイズのメンバーが、この曲を番組で流してくれたラジオDJに感謝を伝えるために書いた手紙が入っていました。

貴重な手紙を発見したのは、イングランドの大マンチェスタ州アルトリンチャムで、レコードショップを営む店主のトレヴァー・モリス。

ペット・ショップ・ボーイズのニール・テナント（Neil Tennant）が1984年に「West End Girls」をラジオ番組で流してくれた、英BBC Radio 1のDJジャニス・ロングに感謝を伝えるために書いた手紙が、12インチ盤のスリーブに挟み込まれていたそうです。

タイプライターで書かれたこの手紙の日付は1984年4月12日で、「West End Girls」のオリジナル・ヴァージョンがリリースされた3日後でした。

当時29歳だったテナントは手紙にこう書いています。

「去年の夏、ニューヨークでポリスの特集を組んだとき、ディスコ・プロデューサーのボビー'O'に会ったんだ。ボビーに僕とクリス・ロウが書いた曲のカセットを聴かせたら、すぐに一緒にレコーディングしようと言われた。僕たちは今アルバムの半分を録音していて、それを完成させるためにすぐにニューヨークに戻る予定だよ。

同封した12インチが気に入ってもらえるといいんだけど、木曜日にWest End Girlsを流してくれてありがとう。僕の知る限り、君はもう名誉あるペットショップガールだよ！」

モリスは、この12インチ盤を手紙付きで、わずか40ポンド（約6500円）で客に売ってしまったという。モリスは「ペット・ショップ・ボーイズが好きな人にとっては値段のつけようがないものだろうけど、それ以外の人にとっては、あまり価値しかないと思うんだ。このショップの目的は、大金持ちになることではない。音楽をみんなと共有することなんだよ」と話しています。購入した客はペット・ショップ・ボーイズのファンで、「こんなに安いとは思わなかった。その数倍の値段を覚悟していたのに！」と言い、この手紙を「家の中でできるだけ目立つ場所に飾る」と話しています。