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脳卒中を起こしたサンダーのダニー・ボウズ この半年間を振り返る

2023/02/15 17:25掲載
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Thunder
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英ハードロック・バンド、サンダー(Thunder)のヴォーカリストであるダニー・ボウズ(Danny Bowes)は2022年8月に脳卒中を起こしました。幸いにも手術は成功し、数ヶ月のリハビリを経て、今月初めには英Planet Rock Radioの番組に復帰しています。しかし、サンダーの仕事再開の目処は立っていません。死の危険もあった状態から回復しつつある中、ダニーは英Classic Rock誌のインタビューでこの半年間を振り返っています。

ダニーには事故の記憶がありません。「以下は、俺が聞いた話だよ」と彼は話し始めました。

「脳に広範な出血があり、その後、階段から落ちて頭を打ち、頭蓋骨を骨折した。その後、脳卒中になったんだけど、主な損傷部位は頭の傷の真下だったので、当初は脳卒中とは診断されなかった。本当に不運なことばかりで、頭にはかなりの傷跡が残っているんだ」

幸運なことに、彼の友人のウッディとセイディは医学的な知識を持っていました。ダニーはこう続けています。

「医療チームが到着するまで俺を生かしてくれたウッディとセイディに感謝しなければならない。俺はサウス・イースト・コースト救急隊によってトゥーティングのセント・ジョージ病院に緊急搬送され、そこで妻は、俺が脳出血の手術に耐えられないかもしれないと告げられたと聞いている。幸いにも手術は成功したので、両チームに多大な恩義を感じているよ。

3カ月間入院した後、2つのリハビリ施設を入って、その間に自分の状況の全容が分かった。脳卒中が人に与える影響はさまざまで、俺の問題をすべて列挙することはしないけど、これ以上の影響を受けなかったことは幸運だったと思っている」

専門的な医療には多額の費用がかかるため、サンダーは2022年10月、寄付サイトJustGivingにページを開設し、ダニーを神経リハビリテーションセンターに入れるための資金として3万ポンドを調達しようとしました。その目標は48時間足らずで達成され、残りはダニーの命を救うために多大な貢献をした「ケント、サリー、サセックスのための航空救急慈善団体」に寄付されました。

寄付を寄せたのは2,336人のファンでした。ダニーがいかに多くの人にとって大切な存在であるかを示していますね、と聞かれたダニーは「その通りだ」とうなずき、「ファンの寛大な心によって、俺は私立のリハビリセンターに入ることができた。なんて素晴らしいんだろう。自宅での継続的なリハビリにもお金を払うことができたんだよ」「リハビリ施設にいたころは、立ち上がるだけでも大変だった。今は家の中の移動はできるようになったけど、バランス感覚は以前のようにはいかない。まだ一人で外を歩くことはできないけど、努力はしている。毎日少しずつ良くなってきているが、とても時間がかかるものなんだ」と話しています。

まだサンダーの仕事再開の目処は立っていません。

「長い時間がかかるし、たくさんの作業が必要だ。どのくらいの時間がかかるのか、どれくらいかかるのかはわからないが、できるだけ早く復帰できるように全力を尽くすので、ファンの皆は安心してほしい」

先の見えない苦境に立たされると、誰しもが暗い気持ちになります。

「俺もそんな時もあったけど、でも、これは仕方がないことだから、長くは続かなかった。自分が何をすべきかは分かっているし、それをやり遂げる決意もある。妻や家族、バンド仲間、友人たち、そしてファンやラジオのリスナーのみんなも、とても応援してくれている。俺は生まれつき楽観的な性格なので、これほど多くのサポートを受けられるのはとても幸運なことだと思っているよ」