自宅のアパートで“Turning Japanese”を書いたんだけど、サビがうまくいかなかった。ある夜、午前4時に目が覚めたとき、頭の中に“Turning Japanese, I think I'm turning Japanese(日本人になっちゃう、日本人になっちゃうよー)”という言葉が浮かんだ。それを書き留めてから寝ると、翌日になってもそのセリフが効いていた。僕は日本文化に興味があったし、日本で出会った写真家の名前をとった“Letter from Hiro”という曲も作ったことがある。
この曲は当時よく使われていた“オリエンタル・リフ”(※欧米が考えるアジアの音楽的イメージのステレオタイプ)で始めた。カール・ダグラスの“Kung Fu Fighting(邦題:吼えろ! ドラゴン)”でも聴くことができる。ジョン・ピールがこのシングルをかけ、デイヴ・リー・トラヴィスが(BBC)Radio1の番組『Breakfast Show』でかけ始め、そして、ある日には(自動的に電源が入るようにセットできる)アラーム機能付きラジオから自分の曲が流れて目を覚ました。オーストラリアでは1位、アメリカではザ・ジャムより大きなヒットを飛ばしたんだ。