このアルバムには、『. I :』(読み:ワン)と、『: I I .』(読み:ツー)の2ヴァージョンがあります。
『: I I .』はCD/デジタル版でロング・ヴァージョンです。『. I :』はアナログレコード版で、アナログレコードのみの楽曲を1曲含んでいますが、フルシアンテによると「アナログ盤にプレスできない音が入っている曲がある」ため、CD版よりも全体的に短くなっています。
このアルバムはエレクトロニック・ミュージックへの回帰となるようです。フルシアンテは以前にAcid Test Recordsから、自身のエレクトロニック・ミュージック・プロジェクト、トリックフィンガー(Trickfinger)の作品をリリースしています。
このアルバムは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズが『Unlimited Love』と『Return of the Dream Canteen』を仕上げていた同じ時期に、それらのアルバムで伝統的なロックの曲作りに焦点を当てていたフルシアンテが「自分のバランスを取り直す」方法として作られたものです。フルシアンテはプレスリリースの中で「ロックの作曲とレコーディングを1年半ほど続けた後、僕は頭をクリアにさせる必要があった」と説明しています。
ビートルズ時代にジョン・レノンが自宅で行ったテープやメロトロンの実験、デヴィッド・ボウイの「Station to Station」の最初の1分間、ジミ・ヘンドリックスの「...And the Gods Made Love」、イギー・ポップ「Mass Production」のシンセサイザー、ブライアン・イーノのアンビエント・ミュージックのコンセプトなどから影響を受けているという。