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ビリー・ジョエルがウォーレン・ジヴォンのロックの殿堂入りを求める手紙を書く 今年初めてノミネート

2023/02/02 14:24掲載
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Warren Zevon, Billy Joel - CBS Photo Archive / Jamie McCarthy, Getty Images
Warren Zevon, Billy Joel - CBS Photo Archive / Jamie McCarthy, Getty Images
2003年に亡くなったウォーレン・ジヴォン(Warren Zevon)が今年初めて『ロックの殿堂』にノミネートされました。ノミネートされたこと自体は驚きではありませんが、ジヴォンは1994年から資格を得ており(※最初の商業用録音をリリースしてから25年後に資格が得られる)、なぜ今なのかと思う人もいるかと思います。どうやら理由のひとつはビリー・ジョエル(Billy Joel)のようで、ジョエルはジヴォンの殿堂入りを求める手紙を殿堂入りの指名委員会に出していました。

ジョエルはロサンゼルス・タイムズのインタビューの中で、手紙を出した理由を明らかにしています。

「僕はただ、ウォーレン・ジヴォンが選ばれるのを応援したいと思っただけなんだ。もし誰かが選ばれるに値するとしたら、それは彼だ。彼は本当にオリジナル。それが十分に評価されているかどうかはわからないけど」

ジョエルは、70年代後半にフィラデルフィア近郊のクラブでジヴォンのパフォーマンスを見たことを振り返っています。

「彼を初めて見たとき、ノックアウトされたよ。彼は、僕にはいないクレイジーな兄弟のようだった。彼は大胆不敵で、それが僕の心を捉えた。彼が注目されるとは思ってもみなかったよ」

その理由を聞かれたジョエルは、「まあ、彼はピアノ奏者だったし、僕たちは皆、“彼らは本物のロックマンではない”と一括りにされがちなんだ。それはフェアではないと思うけど、なぜそうなるのかは理解できる。ピアノはド素人が弾くような無難な楽器だと思われている。でも、ウォーレンを見たとき、彼はピアノを少しずつ壊していくような感じで、面白いスタイルだと思ったんだ」

ピアノを壊すというのは、文字通りの意味ですか、それとも比喩的な意味ですか?と尋ねられたジョエルは「比喩的な意味でも、物理的な意味でも」と言い、「ピアノは実は打楽器なんだ。ほとんどの人は弦楽器だと思っているけど、ドラムのように演奏するんだよ。ウォーレンは、その役割を見事に果たした。彼はそれを叩いて、いい音を出していた。アンプを使わなくても、彼は最大限の音量を出していたよ」と話しています。

ジョエル自身は1999年に殿堂入りを果たしています。

ジョエルによると、過去にも、ジョー・コッカーや2023年にノミネートされたひとりであるシンディ・ローパーのついても同様に殿堂入りを求める手紙を書いたという。