The Rock and Roll Hall of Fame and Museum
『ロックの殿堂(Rock & Roll Hall of Fame)』を運営するロックンロールの殿堂財団は、ロックの殿堂が考える「ロック」の定義について新たな声明を発表。より包括的なものとなっています。
『ロックの殿堂』は近年、カントリーミュージックやヒップホップなど、ロック・ミュージック以外のジャンルのアーティストを殿堂入りさせることが増えており、これには賛否両論があります。
2022年、カントリーミュージックのレジェンド、ドリー・パートンは、自身がノミネートされた際、「私はその権利を得たとは思えない」と言って、ノミネートを辞退しようとしましたが、それでも同財団はパートンを選出しました。
その際、同財団はこう述べていました。
「ロックンロールはその始まりから、リズム&ブルースとカントリーミュージックに深く根ざしている。それは一つのジャンルによって定義されるものではなく、ジャンルにとらわれず、ユースカルチャー(若者文化)を動かすサウンドである」
同財団の社長兼CEOのグレッグ・ハリスは、1月30日のオンラインプレスイベントで、新しいミッションステートメント(関係者が共有するべき価値観、行動指針などを文章化したもの)を共有しました。
「リズム&ブルース、カントリー、ゴスペルの衝突から生まれたロックンロールは、包括的で常に変化し続ける精神です。ロックの殿堂は、若者文化のサウンドを称え、その音楽が私たち全員をつなぐアーティストに敬意を表するものです」
2023年のロックの殿堂の候補者は、米国時間2月1日に発表される予定です。今回の新しいミッションステートメントの発表で、ロックの殿堂が今後さらに他ジャンルに開かれたものになるのではないかと噂されています。