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フライング・ロータス/アルヴァ・ノト/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ/ヒドゥル・グドナドッティルが坂本龍一を語る

2023/01/27 14:16掲載
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坂本龍一 - Photo by zakkubalan (c)2022 Kab Inc.
坂本龍一 - Photo by zakkubalan (c)2022 Kab Inc.
坂本龍一の最新アルバム『12』の発売にあわせ、米国の公共ラジオ局NPRは、彼と一緒に仕事をしたことがある著名なアーティストに話を聞いています。フライング・ロータス(Flying Lotus)アルヴァ・ノト(Alva Noto)、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督、ヒドゥル・グドナドッティルの4人。

■アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(映画監督)

坂本龍一が音楽を担当した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』や『レヴェナント: 蘇えりし者』で作品賞を受賞したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督は、「初めて坂本龍一を聴いたときの感動を鮮明に覚えています」と話しています。

「友人とメキシコシティの渋滞に巻き込まれた車の中で、日本の海賊版カセットをかけたんだ--1983年のことだよ。ピアノの音が聞こえてきて、その指が私の脳を貫いて頭蓋骨の宇宙マッサージをしているような気がした...それが“Merry Christmas, Mr. Lawrence.”だったんだ」

坂本龍一に音楽を依頼した理由については「静寂を理解できる人が欲しかったんだ」とイニャリトゥは説明し、「それが龍一なんだ」と語っています。

■アルヴァ・ノトことカールステン・ニコライ(ミュージシャン)

坂本龍一と何度もレコーディングや共演をしているニコライは、坂本龍一の最新アルバムについて、「この12曲には、今の彼の状態や彼の感性、脆さ、弱さなどがたくさん聴き取れる」「強さともろさを同時に感じる。複雑すぎないという、信じられないような美しさを持っているよ」と語っています。

■ヒドゥル・グドナドッティル(アイスランドのチェリスト、作曲家)

「坂本の音楽に初めて出会ったのはいつだっただろう。龍一の音楽は時代を超越しているので、昔から知っているような気がします。彼の仕事ぶりは、深い聴き応えがあります。

『レヴェナント: 蘇えりし者』』のサウンドトラックで一緒に仕事をしないかと誘ってくれました。彼が自分の音楽を説明するとき、言葉ではなく、手首の動きやまぶたの動きで説明するのがとても興味深かった。彼はまさに彼の音楽を体現していたのです」

■フライング・ロータス(ミュージシャン/プロデューサー)

LAを拠点に活動するジャズ志向のエクスペリメンタル・プロデューサーはこう話しています。

「彼の歴史と過去に何をしたかを語りたいなら、『千のナイフ(Thousand Knives)』からたくさんある。あれは初期の作品だけど、でも、今の音楽と比較しても、まだ未来の音楽のように聞こえるんだ。

彼はLAに来て少し一緒に仕事をした...彼は僕らが思いつく音の可能性に対して、子供のような好奇心を持っていたよ。彼は周りを見回したり、コツコツと軽くたたいて音を立てたり.....天井に付いているファンをいじったりしていた(笑)。彼はあらゆる小さなものの中に美しさを見出していたんだ」