「ジョン・サイクスはもう音楽をやらないと思う」。
ブルー・マーダー(Blue Murder)時代のバンドメイトであるドラマーの
カーマイン・アピス(Carmine Appice)は、SiriusXMの番組『Trunk Nation With Eddie Trunk』に出演した際、ブルー・マーダーの再結成の可能性について語っており、その中で、司会者から、
ジョン・サイクス(John Sykes)は音楽活動を終えたと思うかと聞かれ、次のように答えています。
「彼は終わったと思う。彼にメールを送っても、何も返ってこない。よくわからないけど、多分、彼は何らかの理由で俺に腹を立てているのかもしれない。(ブルー・マーダーのベーシスト)トニー(フランクリン)とも話したけど、彼にも連絡はないそうだよ。
トニーによると、(ジョンは)今の(音楽)ビジネスが好きではないらしい。彼は何もしない方がいいと思っている。トニーがそう言っていた。でも、演奏に行けるんだよ、このバンドは。数年前にリハーサルをしたときは、まるで魔法のようだった。それは実現しなかったけどね。
俺たち3人が再び一緒に演奏するのはとても素晴らしいことだった。本当に良かった。“Valley Of The Kingsを演奏しよう”と言ってそれをやった。残念なことに、キーボード奏者のニック(グリーン)は(2016年に)亡くなってしまったけど、他の誰かにキーボードを演奏してもらえばいいんだ。
サイクスとトニーとのトリオでキーボード奏者と一緒に何回かライヴをやりたいね。昔は“the trio with depth”と呼んでいた」
サイクスとフランクリンと共に最後にリハーサルをしたのはいつかと聞かれ、アピスはこう答えています。
「4年前、いや5年前かな。ライヴをやるつもりでリハーサルをしていた。だけど、それは実現しなかったんだ。
(サイクスが)シン・リジィを脱退した時、俺たちはライヴをやるはずだったんだ。ヨーロッパでの公演は予約もしていた。でも、彼とマネージメントの間で何かが起こった。それが何だったかは忘れたよ。それで、すべてのライヴが台無しになったんだ。向こうでは大きなフェスティバルをいくつかやっていたんだけどね。それが始まりだったんだろうね。
彼はシン・リジィを辞めたのは、ブルー・マーダーをやるためだったと思う。彼は、しばらくの間シン・リジィに参加して、いろいろなことをしたけど、注目されるようなアルバムで演奏していなかった。でも、ブルー・マーダーは彼のもので、俺らが作った。そして、それは決して終わることのないものだと俺は感じていた。素晴らしいバンドだった。残念なことに、登場したとき、何らかの理由で本来の役割を果たせなかった。その後、グランジが登場し、その考えを一掃してしまった。残念だ」
ブルー・マーダー再結成の見通しは何年も前から議論されており、アピスは2019年に、2000年から2012年にかけてバンドを復活させようとしたが無駄だったと明らかにしていました。アピスは、もしブルー・マーダーが今、再結成すれば「今日の情勢では本当にうまくいくだろう」とも語っています。
サイクスは2020年前後に『Sy-Ops』というソロ・アルバムのリリースを予定し、いくつかの楽曲を公開しましたが、アルバム自体はまだリリースされていません。