オーストリアの科学者によると、ミュージシャンであることは、本当に異性にモテるらしい。また、男性ミュージシャンは他の人よりもセクシーだと女性は思うらしい。研究結果を発表しています。
心理学の学術雑誌『Frontiers in Psychology』に掲載された「ダーウィンの性淘汰説の再考(Darwin’s sexual selection hypothesis revisited)」と題されたこの研究によると、音楽は人をより魅力的にするという。
研究者たちは、男性23人、女性35人の心理学の学生を対象に実験を行いました。全員が異性愛者であることを確認しています。
参加者は、異性の顔が描かれた多数の画像を見て、同時にピアノのソロ演奏の録音が流されました。その際、その音楽は今見ている顔の人物が演奏したものであることを告げられ、その顔がどの程度、性的に魅力的であるか、その人物とデート、一夜限りの関係、長期的な交際を始める可能性はどの程度かについて評価してもらいました。
このテストの結果を、描かれている人物がミュージシャンであることを一切示唆せずに顔を見て評価する対照群と比較しました。その結果、男女ともに、描かれている人物がミュージシャンであることを告げられた「音楽」グループの顔の方が長期的な交際に望ましいと評価しました。また女性参加者のみが、対照群よりも「音楽」グループの顔の方が性的に魅力的があると評価しました。
研究者らは「音楽は、主に女性において、異性の顔の魅力や交際の望ましさに影響を与える可能性があります。男性は、女性の顔を評価する際に音楽の影響をあまり受けないようです」と述べています。
「音楽はすべての人間の文化の一部です。音楽心理学者として、私たちは、音楽が私たちの感情や思考、行動にどのような影響を与えるかについて、より深く理解しようと努めています。私たちの研究分野は、世界的に成長し続けています」と続けています。