米国では2022年、アルバムのカセットテープが28％増の44万本販売

米国では2022年、アルバムのカセットテープが前年比28％増の44万本販売されました。2021年は34万3千本でした。

米国のエンターテイメントデータを収集・解析するLuminate（旧：Nielsen Music）の2022年年末レポートより。

44万という数字は、アルバム全体の販売数のほんの一部（0.44％）ですが、例えば、2015年のアルバム・カセットテープ販売数はわずか7万4,000本でしたので、堅調な足どりで伸びていると言えます。

2022年、デジタルとフィジカル（CD、アナログレコード、カセットテープほか）を合わせたアルバム総販売枚数は1億900万枚でした。フィジカルのアルバム総販売枚数は7,989万枚で、フィジカル・アルバム市場におけるカセットテープのシェアは0.55％でした。

カセットテープは、1980年代初頭から1990年代初頭まで、米国におけるアルバム購入の主要なフォーマットでしたが、現在では熱心なファン向けのニッチな商品となっており、カセットテープはアーティストのウェブストアやコレクターズ・エディションで独占販売されることが多くなっています。例えば、ビリー・アイリッシュ『Happier Than Ever』のピンク色カセットテープや、ゴースト『Impera』のメタリックゴールド色カセットテープのように、テープは特定の色で製造されることが多いです。

2022年に米国で最も売れたアルバムのカセットテープは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のサウンドトラック・アルバム『Guardians of the Galaxy, Vol. 2: Awesome Mix Vol. 2』で17,000本販売されました

■2022年米国カセットテープ・アルバム販売本数トップ10

1. Soundtrack, Guardians of the Galaxy, Vol. 2: Awesome Mix Vol. 2 (17,000)
2. Taylor Swift, Midnights (14,000)
3. Soundtrack, Guardians of the Galaxy: Awesome Mix Vol. 1 (13,000)
4. Harry Styles, Harry’s House (11,000)
5. Billie Eilish, Happier Than Ever (8,000)
6. Soundtrack, Guardians of the Galaxy: Cosmic Mix, Vol. 1 (8,000)
7. Nirvana, Bleach (7,000)
8. Bo Burnham, Inside (The Songs) (5,000)
9. Bad Bunny, YHLQMDLG (5,000)
10. Ghost, Impera (5,000)