ジェフ・ベック(Jeff Beck)が死去。彼の公式サイトおよびSNSアカウントで発表。78歳でした。
以下、声明より
「家族を代表して、深く深い悲しみとともに、ジェフ・ベックの訃報をお伝えします。突然、細菌性髄膜炎に感染し、昨日、安らかに息を引き取りました。彼の家族は、この大きな喪失を処理する間、プライバシーを守ることを求めています」
ジェフ・ベックは1944年6月イギリスサリー州ウォリントンでジェフリー・アーノルド・ベックとして生まれる。子供の頃にロックンロールに夢中になり、10代で初めてギターを作ったという。
1965年にエリック・クラプトンがヤードバーズを脱退するとジミー・ペイジの推薦で参加。彼は「I'm A Man」や「Shapes Of Things」などのヒット曲で演奏し、多くのミュージシャンに影響を与えた。
ヤードバーズ脱退後、ソロ・シングル「Hi Ho Silver Lining / Beck's Bolero」を発表。
1968年には、ロッド・スチュワート、ロン・ウッドを迎えたジェフ・ベック・グループを結成。アルバム『Truth』(1968年)と『Beck-Ola』(1969年)を発表。1971年には、コージー・パウエル、マックス・ミドルトンらを新たに加えた第2期ジェフ・ベック・グループを結成。その後、ティム・ボガート、カーマイン・アピスとベック・ボガード&アピス(BB&A)を結成する。
1975年、ソロ・アーティストとして、ビートルズのプロデューサーでもあったジョージ・マーティンをプロデューサーに迎え、当時流行していたフュージョン色の濃い初のインストゥルメンタル・アルバム『Blow By Blow』を発表。全米トップ10入りを果たし、プラチナディスクに認定された。
1980年代には、ナイル・ロジャースとのコラボレーションによるアルバム『Flash』を発表。ロッド・スチュワートがリードボーカルを務めるインプレッションズのカヴァー「People Get Ready」を収録。「Escap」でグラミー賞(ベスト・ロック・インストルメンタル・パフォーマンス)を受賞した。
その後もソリッドなサウンドとギターによる自由自在な表現を通して作品をリリース。
彼の音色、存在感、そして何よりも音量は、ギター音楽を再定義し、ヘヴィメタル、ジャズロック、さらにはパンクなどのムーブメントに影響を与えた。