U2の長年のファンコミュニティであるU2Songsによると、U2は
ジ・エッジ(The Edge)執筆の手紙を複数のファンに送っているようで、これは新アルバムを示唆するものだという。
U2Songsによると、ヨーロッパの数カ国に手紙が届いていることが確認されているという。手紙には#U2SOS40というハッシュタグがあり、手紙の上部にはモールス信号で、アルバム・タイトルと噂されている『Songs of Surrender』が書かれているという。手紙の内容は同じようですが、1枚1枚に「40分の何番」という番号が振られており、そのことから40枚が発送されたことがうかがえます。
U2Songsは、#U2SOS40というハッシュタグは、アルバム『Songs of Surrender』のタイトルと、このアルバムのために録音された40曲のことを指していると主張。
U2Songsによると、『Songs of Surrender』にはフルバンドによって再録された40曲のU2楽曲が収録されるという。これらの再現曲は、U2が2019年のアジア、オーストラリア、ニュージーランドのツアーを終えた後に制作が開始され、2021年初頭に楽曲は完成したという。これらの曲のいくつかは、ボノの回顧録に付属するオーディオブックで試聴できるという。U2Songsは、このアルバムは2023年3月17日にリリースされると伝えています。
『Songs of Surrender』は、ボノの回顧録でも名前が挙げられています。
「バンドメンバーと出版社のUniversal Music Publishing Groupには、曲の引用を許可してもらったことに感謝している。また、気づいている人もいるかもしれないけど、そう、僕は時々歌詞の一部を書き直している。ロックダウンの間、U2の40曲を『Songs of Surrender』コレクションのために再構築することができたので、この回顧録を書きながら、それらの曲の中に再び住むことができた。それはまた、以前から気になっていたことに対処する意味もあった。いくつかの曲の歌詞は、ずっと書きかけだと感じていた。今なら書ける。(と思っている)」
以下は、ジ・エッジ執筆の手紙より
「曲がよく知られるようになると、その曲は常に特定の声と結びつく。例えば“Tangled Up in Blue”はボブ・ディランの葦のような音色、“All The Time in the World”はルイ・アームストロングの独特な声なしには考えられない。
では、声が成長し、経験と成熟がそれにさらなる響きを与えたらどうなるのだろうか?
U2はそれがどんなものかを知っているほど長い間活動してきた。僕らみんなに言えることだけど、特にボノにはそれが当てはまる。
実際、僕らの作品のほとんどは、まだ若造の集団だった頃に書かれ、録音されたものだ。それらの曲は、今の僕たちにとって全く異なる意味を持つ。僕たちとともに成長した曲もあれば、大きくなり過ぎてしまった曲もある。でも、僕たちは、最初にこれらの曲を書くことを推進したものを見失ってはいない。その曲のエッセンスはまだ僕たちの中にあるが、僕たちが前進し、大きく成長したとき、どうすれば、そのエッセンスと再びつながることができるのだろうか?
音楽はタイムトラベルを可能にするので、僕たちは、これらの曲を現代に持ち帰り、21世紀の再創造の恩恵にあずかることができたら、どのようなものになるかを想像し始めた。実験として始めたことが、すぐに個人的なこだわりとなり、U2の初期の曲の多くが新しい解釈を得ることができた。ポストパンク的な緊迫感に代わって、親密さが生まれた。新しいキー。新しいコード。新しいテンポと新しい歌詞が登場した。素晴らしい曲というのは、ある種、不滅のものであることがわかった。オリジナル・ヴァージョンへの敬意をいったん捨てると、それぞれの曲は、この時代の、僕たちの、そして特にボノというシンガーの、新しい本物の声へと開かれ始めた。
僕らの新しい方向性を気に入ってもらえたら嬉しい」