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米パンクバンド ファン100人以上が詰めかけた満員電車でライヴ実施 狭い車内でモッシュやクラウドサーフィンも

2023/01/10 14:54掲載
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Hundreds pack a BART train car for a rowdy punk show
Hundreds pack a BART train car for a rowdy punk show
サンフランシスコのパンク・バンドが電車の車内でライヴ実施。見に来たパンクス100人以上で車内は満員状態となり、ファンは狭い車内でモッシュやクラウドサーフィンも行う。その後、6駅目で電車のドアが開かないというトラブルが発生、鉄道警察が乗り込んできてライヴは中止に。その後も騒動は続き、警察によって駅の外に連れ出される人も。

カリフォルニア州サンフランシスコのラジオ局KQEDによると、このコンサートを行ったのは、サンフランシスコのパンク・バンド、False FlagとSurprise Privilege。ベイエリア高速鉄道(BART)のダブリン・プレザントン-デイリーシティ線で1月6日に行いました。

翌日、False FlagのベーシストであるプリティはKQEDの電話インタビューに応じて、最初は「冗談半分のようなもの」だったが「みんなでやるように煽り合った」のだという。「こんなにたくさんの人が来てくれるとは思っていなかった。電車が満員で演奏できるかどうかさえ分からなかった」と彼女は付け加えています。

バンドはインスタグラムで、このコンサートを事前に告知していました。その際、参加者のために停車駅の時刻表を示し、通勤客から離れた後部車両に誘導し、料金を支払うこと、礼儀正しくあること、後始末をすることを全員に呼び掛けていました。「私たちは場所を破壊したり、何らかの損害を与えたりするつもりはありません。これは楽しいことを意図したものです」「お互いを尊重し、誰も傷つけないようにしましょう」と彼らは書いていました。

当日の午後7時、サンフランシスコの16th St. Mission駅から乗り込んだバンドは、100人以上のファンが詰めかけた満員電車で演奏を行いました。

しかし、6駅目のフルーツヴェール駅でドアが塞がれたために電車が止まってしまうトラブルが発生しました。「BARTの警察が乗り込んできて、“マジで?”って感じだった」とプリティは言っています。

その結果、ライヴは中止となり、ファンたちは車両から出されます。その後も騒動は続き、警察によって駅の外に連れ出される人もいました。

Surprise PrivilegeのベーシストであるCodyによると、バンドはポータブルバッテリーを使って6曲ずつ演奏することができたという。また、バンドメンバー全員がBARTに料金を支払ったと言い、「俺たちは、BARTのためにできる限り多くの資金を集めたいだけなんだ。すべては、俺たちの最先端の公共交通システムがいかに素晴らしいかを世界に示すための大きな宣伝活動なんだよ」とも付け加えています。KQEDは、2019年に列車内でのバスキング(音楽演奏など)を禁止する提案を拒否したBARTにコメントを求めましたが応じなかったという。

ライヴ終了後、バンドのInstagramは「もう二度とやらないよ(笑)」と投稿しています。

当日の映像あり



@loserlees PUNK SHOW ON BART!¡ #fyp #fypシ #punk #bayarea #sanfrancisco #DIY ♬ original sound - Lees