スレイヤー(Slayer)を終わらせるという話がバンド内で持ち上がった時、
ケリー・キング(Kerry King)はどう思ったのか? 英Metal Hammer誌のインタビューの中で、キングはスレイヤーの解散が示唆されたとき、「怒り」を感じ、「時期尚早」だと思ったことを明かしています。
「怒り...他に何があるんだ? 時期尚早だった。なぜ“時期尚早”なのかというと、俺の子供の頃のヒーローがまだ演奏しているからだ! 俺はまだ弾けるし、弾きたいと思っていたが、その暮らしを奪われてしまった。
でも、とにかく、次の章に進みたいと思っている。俺たちは世界の頂点に立ったんだ。世界の頂点に立つことは悪いことじゃない、良いことだ。だから、ブラボーだ。でも、演奏できないのは寂しいかって? ああ、絶対にね」
スレイヤーは最終アルバム『Repentless』のリリースから4年後の2019年11月30日、ロサンゼルスで最終公演を行いました。キングは、このお別れツアーは感情的なレベルで難しかったと話しています。
「あのライヴのひとつひとつが嫌だった! 俺たちは、俺たちとの歴史があるらゆる場所や都市を回った。“もうあそこに友達には会えないんだ”と思うと、悔しいじゃないか。その国に行けば、この人たちに会えるんだと思って、毎年会っていたのに。今はもう3年も会っていない。残念だ。そしてファンもだ。スレイヤーはファンにとって大切な存在だし、彼らは俺らにとっても大切な存在なんだ。またその人たちに会えるとは思うけど、スレイヤーがいないことは多くの人にとって大きな穴となる」
また同じインタビューの中で、キングは、近々予定されている、まだ名前が明かされていないソロ・プロジェクトがスレイヤー・ファンを失望させないだろうとも述べています。「俺の作品を知っているなら、それがどんな音になるかは知っているはずだ」と彼は言っています。