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キャロル・キング 10万人が参加した73年の無料コンサートの新ドキュメンタリー完成 トレーラー映像公開

2023/01/06 13:45掲載(Last Update:2023/01/06 17:29)
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Carole King - Home Again Live From Central Park, New York City, May 26, 1973
Carole King - Home Again Live From Central Park, New York City, May 26, 1973
キャロル・キング(Carole King)が1973年5月26日にニューヨークのセントラルパークで開催した無料コンサート。10万人が参加したキャロルの記念すべきコンサートの新しいコンサート・ドキュメンタリー『Home Again Live From Central Park, New York City, May 26, 1973』が完成。2月9日より、米国のThe Coda Collection/Amazon Prime Videoにて独占配信されます。本作には独占インタビューと未公開のパフォーマンス映像を収録。トレーラー映像が公開されています。この公演のライヴ音源は2月10日に配信リリースされる予定です。





以下インフォメーションより

完成したばかりの長編コンサート・ドキュメンタリー映画『ホーム・アゲイン:キャロル・キング ライヴ・イン・セントラル・パーク』のプレミア試写会が、アブラモラマ(Abramorama)主催のもと、1月19日にニューヨークのIFCフィルム・センターにて開催されることが発表された。音楽界のアイコン、キャロル・キングが1973年5月26日にニューヨークのセントラル・パーク内にあるザ・グレイト・ローンで推定10万人の観客の前で行い大成功を収めた凱旋コンサートの様子を描いたこの映画は、その後米国では2月9日(キングの誕生日でもある)にザ・コーダ・コレクション(THE CODA COLLECTION)の独占ストリーミングによって一般公開される。ジョージ・スコットが監督を、ルー・アドラーとジョン・マクダーモットがプロデュースを務めた同作には、アドラーが1973年にマルチカメラにより16ミリフィルムで撮影したものの、これまで発表されていなかった映像が完全収録される。パフォーマンス映像の完全収録の他、キングが「ナチュラル・ウーマン」や「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー」といったゴフィン&キングのタイムレスな名曲を手がけたことで愛された需要の高いスタッフ・ソングライターから、自らの力でアイコン的なアーティストへと目覚ましい変化を遂げたことにまつわる裏話も。1973年5月のパフォーマンスは、代表作『つづれおり』の絶大な人気に浴し、評価的にも商業的にもピークにあったキングの姿をとらえた。「私たちは何かスペシャルなことをキャロルとニューヨークでやりたいと思っていた」とルー・アドラーは振り返る。「ロン・デルスナーと連絡を取って、キャロルが地元のニューヨークに帰ってくると話したんだ。ここは彼女が育って、音楽で身を立て始めた場所だ。ニューヨークは彼女にとってすべてだったから、彼女はふるさとと熱心なファンの両方に何かお返しがしたいと考えていた」。アドラーとニューヨークのコンサート・プロモーターのレジェンド、デルスナーは、その後セントラル・パークの名高いグレイト・ローンで史上初の無料コンサートを行うことに合意した。このイベントはニューヨークのライヴ・パフォーマンスの状況を一変させ、セントラル・パークで伝説のパフォーマンスが行われる先駆けとなり、今日まで続く一時代の始まりとなった。

キング、アドラー、ロン・デルスナー、そしてウッドストックやモントレー・ポップの照明とステージのマネージャーを務めたレジェンド、チップ・モンク(Chip Monck)の語り下ろしインタビューでは、彼女のたぐいまれなパフォーマンスの状況が説明されている。キングは代表的な名曲と、間もなくリリースされることになっていた1973年のアルバム『ファンタジー』収録曲の間を軽々と行き来し、ファンを喜ばせた。キングはこの頃巨大な商業的成功を手にしていたにも関わらず、コンサートを行うことはめったになかった。しかしこの特別な機会においては、まずは独りでピアノの弾き語りを行い、その後11人編成の強力なバンドのフロントマンを務めるいう、2部編成に分かれたパフォーマンスを披露したのだ。

「自分が使っているレコーディング・エンジニアのハンク・シカロ(Hank Cicalo)をロサンゼルスからセントラル・パークに連れて来て、ショウを録音してもらったんだ。もしかしたらアルバムになるかもしれないと思ってね」とアドラーは説明する。「それに、映画『モントレー・ポップ』[アドラーはジョン・フィリップスとともに、1967年に開催されたこの画期的なミュージック・フェスティヴァルのプロデュースを担当した]を手がけた経験から、これほどの規模のものは撮っておくべきだという考えがあった。その当時はフィルムをどうしようか何も考えていなかったけれど、これほど重要なものは記録するべきだと感じたんだ」。

セントラル・パーク公演の後アドラーがロサンゼルスに持ち帰ったフィルムと録音は、その後50年間未発表のままそこに据え置かれていた。「最近ジョン・マクダーモットが“これは映画にすべきだ。このパフォーマンスは日の目を見るべきだ”と言ってきたんだ」とアドラーは説明する。「彼が興味を持っていることが嬉しかったから、“ああ、そうしよう”と言ったんだ。私がキャロルに連絡して、そこから制作に入った」。

その結果である映画『ホーム・アゲイン:キャロル・キング ライヴ・イン・セントラル・パーク』は、規模と重要性の両方において自身のキャリア史上最高の部類に入るコンサートを、生まれ故郷である街で行った、世代を象徴する才能の持ち主の絶頂期の内側を垣間見せてくれる。「『つづれおり』がものすごくヒットしたから、みなさんに何かお返しがしたいと強く願っていたの」とキングは振り返る。「セントラル・パークの、人でいっぱいのグレイト・ローンを臨むステージに出ていったとき、最初の1分間は何だか恐ろしかったわ。でもみんなの歓声が私の方に波みたいに押し寄せてきたの。とにかく愛にあふれていたわ。受け止めきれないくらいたくさん。でも、私がやるべきなのは座ってプレイし始めることだけだって気づいたの。みんな私を観に来ていたからね。どう歌えばいいかはわかっていたから、その通りにしたわ」。

アブラモラマは1月19日にニューヨークのIFCフィルム・センターにおいて、ルー・アドラーとのQ&Aをフィーチャーする特別なプレゼンテーションとともに、この映画を劇場公開する。米国内の他の都市や海外のマーケットにおける追加の劇場公開については後日発表される。最高の自主製作映画を求めるニューヨーカーにとって究極のエンタテインメント・スペースとなっているIFCセンターは、歴史的なウェイヴァーリー(Waverly)・シアターの大規模改築を経て2005年6月にオープンした。この映画は1月26日からロサンゼルスのグラミー博物館で行われる特別イベントの一環としても上映されることになっており、アドラーをはじめとするスペシャル・ゲストがフィーチャーされる。

この映画は米国では2月9日からザ・コーダ・コレクション(The Coda Collection)で配信される。サブスクリプションによるストリーミングを提供するユニークな配給会社である同社は、音楽の新たな観点を掘り下げる補完的なウェブサイトと組み合わせたアイコニックな音楽ドキュメンタリー、コンサート映像、エピソード編成のシリーズをキュレーションし、アマゾン・プライム・ビデオ・チャンネルに独占的に提供している。

2月10日にはソニーミュージックからライヴ・アルバム『ホーム・アゲイン』が配信リリースされる。

『ホーム・アゲイン』 セットリスト
1. Beautiful ホーム・アゲイン
2. Been To Canaan なつかしきカナン
3. Way Over Yonder 幸福な人生
4. Smackwater Jack スマックウォーター・ジャック
5. Home Again ホーム・アゲイン
6. Sweet Seasons スウィート・シーズンズ
7. It’s Too Late イッツ・トゥー・レイト
8. Fantasy Beginning ファンタジー・ビギニング
9. You’ve Been Around Too Long 道
10. Being At War With Each Other 愛
11. That’s How Things Go Down 愛の日々をもう一度
12. Haywood ヘイウッド
13. A Quiet Place To Live クワイエット・プレイス・トゥ・リヴ
14. You Light Up My Life ユー・ライト・アップ・マイ・ライフ
15. Corazon コラソン
16. Believe In Humanity ビリーヴ・イン・ヒューマニティ
17. Fantasy End ファンタジー・エンド
18. You’ve Got A Friend 君の友だち