De La Soul / 3 Feet High and Rising
デ・ラ・ソウル(De La Soul)の初期アルバム6作が3月3日、ついにストリーミング・サービスに登場します。デ・ラ・ソウルの何百ものサンプル使用に関する複雑なライセンス問題が、これまでこの動きを妨げていました。
対象となるのは
●3 Feet High and Rising (1989)
●De La Soul Is Dead (1991)
●Buhloone Mindstate (1993)
●Stakes Is High (1996)
●Art Official Intelligence: Mosaic Thump (2000)
●AOI: Bionix (2001)
の6作。3月3日に初めてデジタル・ストリーミング・サービスでリリースされる予定です。同日にはフィジカルの再発盤もリリースされる予定です。
デ・ラ・ソウルは「この日がついに来たなんて信じられない。俺たちの音楽を新旧のファンと共有できることに興奮しているよ」と声明で述べています。
でも、なぜこんなに時間がかかったのでしょうか?
2016年に英BBCの取材に応じたデ・ラ・ソウルのポスは、バンドのサンプル(『3 Feet High and Rising』だけで70曲以上)は1989年に(ほぼ)リリースが許可されていましたが、彼らの契約はデジタル音楽の台頭を予測できたものではなかったと説明しています。
「初期のアルバムの契約書には、具体的に“アナログレコードとカセット”と書かれていたんだ。新しい音楽技術に対応できるほど曖昧な表現ではなかったため、デジタル音楽の全盛時代が到来すると、それらのアルバム全体について新しい契約を結ぶ必要があったんだ」
しかし、当時の彼らのレコード会社であったワーナー・ブラザーズは、彼によると、「とにかく扱いたくなかった」という。
「彼らは“そんなことをする価値があるのか”と言っていた。ほとんどすべての曲に目を通し、このサンプルやあのサンプルがクリアされているかどうか、細かくチェックしなければならなかった。非常に時間がかかり、気の遠くなるような作業だった」
その後、2021年6月に、これまで30年にわたりデ・ラ・ソウル作品の権利を持っていたTommy Boy Recordsが音楽著作権会社のReservoirに1億ドルで買収されたことで、話が進み、そして今、そのプロセスは完了し、ストリーミングサービスに登場していない大物アーティストの一つが参加することになりました。