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グレン・フライやボニー・レイットなど数多くの録音やツアーに参加 サックス奏者のデヴィッド・“ウッディ”・ウッドフォード死去

2022/12/31 19:27掲載
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David
David "Woody" Woodford
映画『ビバリーヒルズ・コップ』の主題歌であるグレン・フライ(Glenn Frey)の「Heat Is On」で繰り返される印象的なサックスのリフ。その演奏をはじめ、数多くのレコーディングやツアーに参加したサックス奏者/フルート奏者/編曲家のデヴィッド・“ウッディ”・ウッドフォード(David "Woody" Woodford)が死去。ウッドフォードが80年代にツアーやレコーディングに参加したボニー・レイット(Bonnie Raitt)がSNSで明らかにしています。

以下、ボニー・レイットの声明より

「1979年から1985年まで私たちのツアー・バンドの重要なメンバーだった友人で元サックス奏者のデイヴ・“ウッディ”・ウッドフォードが12月20日に亡くなったことをお伝えいたします。非凡なプレイヤーだったデイヴは、すべてのライヴに素晴らしい炎と魂を吹き込み、ステージ上だけでなくオフステージでも一緒にいて楽しい人でした。

奥さんのシャロン、娘のジャスティン、お母さんのキャリル、そしてウッドフォード家のみんなに深い哀悼の意を表します。一緒に過ごした時間、そして素晴らしい思い出と音楽で彼を思い出すことができ、とても感謝しています。 -- ボニー」

デヴィッド・“ウッディ”・ウッドフォードがボストン近郊で生まれ育つ。1960年からプロのミュージシャンとして活動し、1960年代後半にはバークリー音楽大学で学び、作曲の学士号で卒業し、1969年から1970年にかけてはバークリーで教鞭をとっていた。

ウッドフォードは12歳の頃からR&B、ロックンロール、ジャズなど、さまざまなジャンルのアーティストと共演してきた。1970年代には、エアロスミス、デヴィッド・サンボーン、イヴォンヌ・エリマンと共演。1980年代にはボニー・レイット、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、ロッド・スチュワートと共演。1990年代には、ザ・バンドと共に<ウッドストック'94>に出演、リトル・フィートらと共演した。

1967年から1972年まで、ウッドフォードはボストンの大所帯バンド、スワロー(Swallow)で共同リーダー、サックス奏者を務め、バンドのアルバムでは作詞、編曲、共同プロデューサーを担当した。

1977年には、ロサンゼルスに移り、コンテンポラリー・ジャズ・グループ、ドクター・ストラット(Dr. Strut)を結成。このグループは日本でも成功を収め、何度も日本ツアーを行った。

彼は、ジョルジオ・モロダーとも数年間一緒に働き、『トップガン』『オーバー・ザ・トップ』などの音楽にも携わった。

スタジオやツアーで常に忙しかった彼のキャリアの中で最も記憶に残る演奏は、映画『ビバリーヒルズ・コップ』の主題歌であるグレン・フライの「Heat Is On」だろう。このほか、ジョン・メレンキャンプの「Ain't Even Done With The Night(邦題:夜が泣いている)」、映画『プリティ・ウーマン』劇中歌であるローレン・ウッド「Fallen」などのヒット曲にも参加した。