英国の電子音楽バンド、
フェイスレス(Faithless)でフロントマンとして活躍した、シンガー/マルチインストゥルメンタリストの
マキシ・ジャズ(Maxi Jazz)が死去。フェイスレスがSNSで発表。12月23日の夜にロンドン南部の自宅で亡くなっています。65歳でした。
以下、フェイスレスの声明より
「マキシ・ジャズが昨夜亡くなったと聞いて胸が張り裂けそうです。彼は私たちの人生を様々な形で変えてくれた人でした。彼は私たちの音楽に適切な意味とメッセージを与えてくれた。
彼はまた、誰に対しても時間を持ち、深遠で親しみやすい知恵を持つ、素敵な人間でもあった。彼と一緒に仕事ができたことは光栄であり、もちろん、本当に嬉しいことでした。
彼は素晴らしい作詞家であり、DJであり、仏教徒であり、素晴らしいステージングであり、車好きで、話し好きで、美しい人であり、倫理観があり、天才でありました。
ロロ、シスター・ブリス」
マキシ・ジャズことマクスウェル・フレイザーは1957年、ロンドンのブリクストン生まれ。1980年代にミュージシャンとしてのスタートを切り、自身のバンドthe Soul Food Cafe Systemで演奏し、ラジオ局で『In the Soul Kitchen with DJ Maxi Jazz』というヒップホップ番組の司会を務めた。その後、the Soul Food Cafe Systemの音楽をリリースするレーベルNamu Recordsを立ち上げ、同バンドのヨーロッパツアーを行った。
マキシ・ジャズは1995年、ロロ・アームストロング、シスター・ブリス、ジェイミー・キャットーと共にフェイスレスを結成。1年後にファーストアルバム『Reverence』をリリース。シングル・ヒットした「Insomnia」と「Salva Mea」を収録したこのアルバムは全英アルバム・チャートで26位を記録した。このアルバムの躍進を受け、1998年に『Sunday 8PM』、2001年に『Outrospective』を発表。1999年にキャットーはバンドを脱退した。『Outrospective』に収録された「We Come 1」は英シングル・チャートで3位を記録し、ヨーロッパ中で人気を博した。
フェイスレスはその後30年間、新曲を発表し続け、マキシ・ジャズは2010年のアルバム『The Dance』でヴォーカルを担当した後、フェイスレスを脱退した。
2015年、彼はバンド、Maxi Jazz and the E-Type Boysを結成。2016年にアルバム『Simple.Not Easy』と各種シングルをリリースし、ヨーロッパ各地のフェスティバルに出演していた。