HOME > ニュース >

ニューオーリンズのブルース・ギタリスト/シンガー、ウォルター・“ウルフマン”・ワシントン死去

2022/12/24 19:23掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Walter
Walter "Wolfman" Washington
米ニューオーリンズのブルース・ギタリスト/シンガー、ウォルター・“ウルフマン”・ワシントン(Walter "Wolfman" Washington)が死去。彼のSNSアカウントで発表。ニューオーリンズのメディアNOLA.comによると、ワシントンは数年にわたる癌との闘病の末、12月22日にホスピスで亡くなりました。ワシントンは12月20日に79歳を迎えたばかりでした。

以下、ワシントンのSNSアカウントより

「もう皆さんは、私たちの精神的・音楽的リーダーであるこの魔法のような人が、より偉大な栄光のためにこの世を去ったことをお聞きになったことと思います。私たちの心には大きな穴が開いています。彼の葬儀は1月4日にニューオリンズのSchoenで行われる予定です。1月8日、Tipsで彼の生涯を祝います」

ウォルター・“ウルフマン”・ワシントンは、1943年にニューオーリンズで生まれる。少年時代、ワシントンは教会の聖歌隊で歌っていた。やがて彼は独学でギターを習得。最初は生活費を稼ぐためにレンガ運搬などの建設関連の仕事をしていたが、彼は専業ミュージシャンになることを決意する。

ウルフマンというニックネームは、彼は若い頃、他のギタリストに挑戦する“ウルフリング”と呼ばれる習慣があったために付けられたと言われている。

19歳でプロになり、キャリアの初期にはアーマ・トーマス、リー・ドーシー、デヴィッド・ラスティ・シニア、ジョニー・アダムスらのバックを務めた。1981年にデビューアルバム『Rainin' In My Life』をリリース。その後ラウンダーに移籍。その後、ヴァージン・レコード系レーベル、ポイントブランクからもアルバムをリリースした。

ウルフマンは、ブルースを基調としながら、ニューオーリンズのミュージシャンらしいファンク、R&Bも織り交ぜたサウンドを展開した。

彼は、オルガン奏者のジョー・クラウン、ドラマーのラッセル・バティスト・ジュニアと共に、ニューオーリンズのクラブ、メイプル・リーフで長年レギュラー演奏をしていた。ソウルフルな歌声、歯切れのよいギターライン、そして歯を見せて笑う笑顔で60年にわたりニューオーリンズのナイトライフを彩った。