ブラー(Blur)の2023年再結成公演について、
グレアム・コクソン(Graham Coxon)がGuitar World誌の新しいインタビューの中で語っています。経緯、ブラーのケミストリーが長続きしている理由、演奏するのが一番楽しみな曲、新曲を発表する予定はあるのか? このインタビューは彼の新プロジェクト、
The WAEVEのアルバム発売にあわせて行われました。
Q:最近発表されたブラーの2023年再結成公演についてお聞きします。なぜ今が再結成のタイミングなのでしょうか?
「僕たちはいつも、離れては戻り、離れては戻りを繰り返しているよね。僕たちはいつもみんなに“これが僕たちの仕事なんだ。1994年にこうなるって言っただろ?”と言っている。あるいは、みんながそう見ていると思い込んでいるだけのか、それとも僕たちが錯覚しているのかもしれない。よくわからないけど。決して壮大な計画があるわけではないんだ、本当に。ただ、これらの曲をもう一度見直すにはいい時期だと思うんだよ。
もしかしたら、もう少し違ったアプローチの仕方を見つけられるかもしれない。僕たちはただ、ブラーの曲をもう一度演奏したかっただけなんだと思う。僕らが一緒にやってから最も長い時間が経ったから、そろそろお互いに追いつきたいし、僕らが超狂気的になっていないことを確認したいんだ。お互いに目を光らせて、みんながまだ同じ惑星にいることを確認しないとね(笑)。頻繁に会うことがないので、時々そうしないとね」
Q:昔ほど会わなくなったとはいえ、仲間意識は残っているようですね。ブラーのケミストリーが長続きしている理由は何でしょうか?
「ケミストリーを学んだからだと思う。長い間バンドをやっていると、ある役割にピタッとハマることで、ダイナミクスが生まれるんだ。どんなに長い間離れていても、ブラーとして集まったとき、僕らはいつも同じことをお互いに求めているようで、それが心地いいんだよ。
どういうことかというと、期待値は常に同じということなんだ。もちろん、音楽的に違うことを求めることもある。90年代は音楽にとって非常に異なる時代であり、最近では状況が劇的に変化しているので、ブラーで集まって、古い音楽を新しい方法で演奏したいと思ったとき、それがどのように影響するかを確認するのはいいことだと思うよ」
Q:演奏するのが一番楽しみなのはどの曲ですか?
「曲の多くは、自分がやったことを忘れてしまうのとは正反対で、とてもトリッキーなものなんだ。とはいえ、“This is a Low”はいつも演奏するのが楽しみだよ。真ん中に大きなソロがあるんだけど、これがいつも楽しいんだ。セット終了時のちょっとしたご褒美なんだ。
以前に演奏した曲の中にはイライラするのもあるけど、中には飽きない曲もある。決して飽きることのないもの。“Jubilee”もそうだね。この曲は、生意気で、いたずら好きで、パンクロック的なところがあるから好きなんだ。でも、歳をとって少しメロウになったから、素敵なリズムギターの音を出して、そこに立って、素晴らしいリズムセクションと一緒にグルーヴするのが大好きになったんだ。それが僕の夢なんだよ」
Q:ブラーは新曲を発表する予定はあるのでしょうか?
「今のところライヴだけだけど、いつでも変わる可能性はある。新しい曲を演奏することなくライヴを行うことを決めたのは、本当に久しぶりかもしれない。まだ少し時間があるけど、でも、やはりそんなに時間はないよね? だから、今のところ新曲はない。でも、誰にもわからないよ」