HOME > ニュース >

ピンク・フロイドのニック・メイスン、ザ・ダムド『Music for Pleasure』をプロデュースした経緯を語る

2022/12/21 18:19掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
The Damned / Music For Pleasure
The Damned / Music For Pleasure
ザ・ダムド(The Damned)が1977年にリリースした2ndアルバム『Music for Pleasure』をプロデュースしたのは、ピンク・フロイド(Pink Floyd)のドラマーであるニック・メイスン(Nick Mason)でした。メイスンは、Goldmine Magazineのインタビューの中で、苦笑いを浮かべながら、その経緯を説明しています。

「実際に起こったことは、彼らが僕たちの音楽出版社に行って、シド・バレットにプロデュースして欲しいと言ったことなんだ」

ピンク・フロイドの出版社はその要求に対して、ザ・ダムドに「正直言って、シドはできる状態じゃない。他のメンバーではどうだ?」と伝えます。メイスンは、他のアーティストをプロデュースした経験があったので、自分から志願したという。

「彼らとの仕事は本当に楽しかった」

メイスンは、ザ・ダムドが内部で緊張状態にあったことを思い出しています。

「キャプテン(センシブル)とラット(スキャビーズ)と他のメンバーとの間で、本当に分裂していた。彼らは音楽的な違いを抱えている最中だった。だから、最終的にはちょっと中途半端な感じだったね」

しかし、ザ・ダムドと仕事をしたメイスンは、「10ヶ月ではなく、10日程度でアルバムを作るという全体像」に感銘を受けたという。メイスンは、印象的なやりとりを思い出しています。

「テイクが終わった後、キャプテンに“うん、まあ、よかったけど、もう一回やってみよう ”と言ったのを今でも鮮明に覚えている。彼からは、ただ“なぜ?いやだ!!”と言われ、“いや、そうだね。大丈夫だよ”と言うしかなかったよ」