アイアン・メイデン(Iron Maiden)のドラマー、
ニコ・マクブレイン(Nicko McBrain)はパンデミック期に静かに癌と闘っていました。2020年に喉頭癌と診断され、その後、すぐに治療を受け、現在は癌ではないという。再発防止のため、定期的に検査を受けています。マクブレインは、実は昨年、マイアミ大学のInventum誌のインタビューの中で、この癌との闘いを明かしており、最近になって海外メディアが取り上げて注目されています。
マクブレインは2019年、自分の声の変化に気づき始め、それが心配の種となりました。彼は当初、ドラムを叩いているときに身についた癖のせいだと考えていました。「バンドでドラムを叩くとき、実は演奏しながら、柔道家のように、叫んだり、怒鳴ったりしているんだ」と話しています。
しかし、最終的にこの声の問題には何か別の原因があると感じたようです。
「静かな部屋で横になっているときに、声を出すと、頭の中で自分の声を聞こえ、風邪をひいているときとは違う声がする。ツアーが終わった時とか、ライヴが終わった時とかに、この違う声の感じはすごく似ているなと思った。風邪をひいているわけでもなく、体調が悪いわけでもない。でも、会話をしているときに、のどを鳴らすことが多くなったような気がしたんだ。それで、思い切って自分から医者に電話したんだよ」
マクブレインは2020年、デヴィッド・E・ロソー医師による内視鏡検査を受け、ステージ1の喉頭癌と診断されました。マイアミ大学ミラー医学部の耳鼻咽喉科准教授でもあるロソー医師は「3週間以上続く声の変化を感じている人は、その人の声帯を評価できる耳鼻咽喉科医に診てもらうべき」と警告しています。
また、同医師は「ニコのような声の変化を呈するケースは多く、腫瘍が1〜2ミリと小さいときに発症することが多いので、腫瘍を完全に摘出しやすくなる。早期(ステージ1)の腫瘍の予後は良好で、治癒率は95%以上と公表されています」と述べています。
マクブレインは「自分の声に何か違和感があると感じる人は、一度検査に行くことをお勧めします。先延ばしにしてはいけない。俺はステージ1の段階で発見できたので、とてもよかった」とコメントしています。
ロソー医師は診断から1週間後にがん性腫瘍を摘出しました。結果的に、2020年のコンサート業界の閉鎖によって、マクブレインは治癒の時間を得ることができました。マクブレインは、癌が再発していないことを確認するために、数カ月ごとに検診を受け続けています。