がんを克服したミュージシャン　CTスキャンをミュージックビデオ化

最近がんを克服した作曲家・チェリスト。毎日5時間の化学療法を受けている間、退屈しないようにと、がんの転移がないかを確認するために行うCTスキャンの画像を用いたミュージックビデオを制作。映像が話題に。

このミュージシャンは、カナダで作曲家・チェリストとして活躍するジャスティン・ライト。彼の親友で3Dアニメーターのマックス・カプリンは、これらのスキャンを「美しい抽象的な爆発を生み出す」アニメーションにするのを手伝いました。曲は「Hellbrunn Automatons」で、がんと診断される以前に彼が書いものでした。

以下、ジャスティン・ライトの説明より

「このミュージックビデオは、毎日5時間の化学療法を受けている間、退屈しないようにと作り始めたものです。この試練から何か美しいものを作り出そうと強く決意した私は、医療用画像処理ソフトで自分のスキャン画像を操作したとき、これだとすぐに思いました。この画像は、私が治療中に感じた最も強い感情のひとつ、つまり、自分の体を隅々まで検査する多くの専門家に委ねること、自分の体を自分のものとして見れなくなりかけた少し病的な自我喪失を完璧に表現していたのです。3Dモデルは美術館の展示のように照明し、2DのフレームはAIカラーライザで好きなように色をつけました。“Hellbrunn Automatons”は、診断されるずっと前に書かれたものですが、その繰り返しとバラバラになっていく楽観的な感じが、結果的にビジュアルと完璧にマッチしています」