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ビル・ブルーフォード、キング・クリムゾン82年フランス公演から「Indiscipline」&ドラムソロの演奏映像公開

2022/12/16 20:13掲載
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King Crimson - Indiscipline / Drum Solo (The Noise - Live At Fréjus 1982)
King Crimson - Indiscipline / Drum Solo (The Noise - Live At Fréjus 1982)
ビル・ブルーフォード(Bill Bruford)のYouTubeチャンネルは、キング・クリムゾン(King Crimson)の1982年フランス・フレジュス公演から「Indiscipline」とドラム・ソロのパフォーマンス映像を公開しています。

以下、YouTubeに投稿されているブルーフォードのコメントより

「アッ、首なしドラムソロ。これは1982年にヨーロッパで行われたロキシー・ミュージックのツアーに参加したキング・クリムゾンで、僕たちはウォーミングアップ・バンドだった。つまり、サウンドチェックは最低限で(たとえそれができたとしても)、(コンピュータ化されていない)照明は僕たち用ではなくメインアクト用に設定されている。しかも、僕たちが演奏している間、照明係は食事に出かけてしまった。僕は暗闇の中で演奏することを学んだよ。この話の教訓かい? 自分の照明技術者を連れてくることだね。

当時のキング・クリムゾンの使命というか役割は、当時の新しいテクノロジーを使うこと、つまり、棚から取り出して何ができるか確かめることだった。ローランドのギターシンセ、ログドラム、Tama octobans(透明な円錐形のドラム)、チャップマンスティック(トニー・レヴィンが演奏している)、Simmonsの電子ドラム(カタカタ鳴るドラムと、小さな音の出るドラム)などが話題になった。僕は、クリムゾンのプロジェクトに対応するために、特別にハイブリッドなエレクトロ・アコースティックの混合楽器を開発した。あのセットは、他のアンサンブルでは使えないだろうね。

ここでのドラム演奏で僕が入っているのはアーティキュレーション。大勢の人の後ろにまで届くような正確さと明瞭さで音を出している。内容も気に入っている。精神の動きに合わせて、いくつかのモチーフが現れては消え、また現れる。しかし、僕があまり好きではないのは、そのアーティキュレーションが代償として、ドラム演奏の魅力である繊細さや曖昧さのほとんどを一掃してしまうこと。小さな部屋では、大きな音を出す必要がないので、ニュアンスがよくわかり、演奏に繊細さが加わるんだよ」