ブリティッシュ3大ブルース・バンドのひとつとも称される
サヴォイ・ブラウン(Savoy Brown)の創設メンバーでギタリストのキム・シモンズ(Kim Simmonds)が死去。バンドがSNSで発表。12月5日に75歳を迎えてからわずか8日後の12月13日に亡くなっています。
以下、声明より
「キムの最後のリクエストのひとつは、サヴォイ・ブラウンのファンに感謝することだったことを覚えておいてほしい。あなたのサポートは、これまでも、そしてこれからも絶大な感謝を受けることでしょう」
シモンズは8月、ステージ4の癌と1年近く闘病していたことを発表していました。診断されたのは2021年9月で、大腸癌の中でも1%にも満たない希少な癌でした。早期発見できないことが多く、回復の見込みがないという。
シモンズは当時の公式声明の中で、「化学療法を受けていて、そのせいでライヴをするのが難しくなった」「副作用のひとつである末梢神経障害で、今では指や手(足も)の神経が死んでしまっている」と説明していました。
1947年、ウェールズに生まれたシモンズは、まだ10代の頃から兄のブルース・レコードを聴いてギタリストとしての腕を磨き始めた。
シモンズは18歳だった1965年にサヴォイ・ブラウンを結成。やがてバンドは、クリームやジョン・リー・フッカーといったアーティストとともにロンドンでライヴを行うようになり、イギリスにおけるモダン・ブルース・ムーブメントを先導することになった。
サヴォイ・ブラウンのラインナップは頻繁に変更されたが、シモンズは不動のメンバーであった。大きな商業的な成功は逃したものの、サヴォイ・ブラウンはイギリスのブルース・シーンの大黒柱となった。