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書籍『アンコモン・ピープル 「ロック・スター」の誕生から終焉まで』発売

2022/12/07 19:42掲載
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アンコモン・ピープル
アンコモン・ピープル
私たちは彼らの中に何を観たのか? 私たちは彼らから何を求めていたのか? 書籍『アンコモン・ピープル 「ロック・スター」の誕生から終焉まで』は駒草出版から2023年1月30日発売。

1955年から1995年までの40人の「並外れた人々(アンコモン・ピープル)」の人生の中の決定的瞬間と転換点に焦点を絞り、「ロック・スター」の誕生から終焉までの40年に及ぶ過程を鮮やかに描き出す
■『アンコモン・ピープル 「ロック・スター」の誕生から終焉まで』
デヴィッド・ヘップワース (著), 伊泉 龍一 (翻訳)

<内容>
『ウォール・ストリート・ジャーナル』誌に選ばれた2017年のベスト・ミュージック・ブック。

「ロック・スター」の時代は過ぎ去った。だが、私たちの想像の中で、彼らは生き続けている。チャック・ベリー、エルヴィス・プレスリー、ジェリー・リー・ルイス、バディ・ホリー、ハンク・マーヴィン、ブライアン・ウィルソン、ジャニス・ジョップリン、ジム・モリソン、デヴィッド・ボウイ、ボブ・ディラン、ボブ・マーリー、イアン・デューリー、オジー・オズボーン、フレディ・マーキュリー、プリンス、アクセル・ローズ、カート・コバーン、ビートルズ、ザ・フー、レッド・ツェッペリン、デュラン・デュラン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ……。

私たちは彼らの中に何を観たのか? 私たちは彼らから何を求めていたのか? 『アンコモン・ピープル』の中で、著者デヴィッド・ヘップワースは、1955年から1995年までの40人の「並外れた人々(アンコモン・ピープル)」の人生の中の決定的瞬間と転換点に焦点を絞り、「ロック・スター」の誕生から終焉までの40年に及ぶ過程を鮮やかに描き出す。

テレビの普及、ドラッグの蔓延、エレクトリック・ギターへの注目、LP盤レコードの隆盛、CDの発売、MTVの始まり、ライブ・エイドでの世界的注目、スタジアムへと拡大してくライブ会場、大企業のCMとのタイアップ、音楽雑誌の拡大、インターネットの到来……。こうした変化の中で生き続けてきた社会的・文化的な現象としての「ロック・スター」という観点から、各々の年を特徴づける逸話を追っていく中で、次第に一つの大きな物語としてのポピュラー・ミュージックの年代記が形作られていく。

<レビュー>
ロック・スターダムの見事な描写……ヘップワースの著作は卓越している。
――『デイリー・メイル』紙

一人の強烈な音楽ファンの記憶から、古びてしまっているが情動を喚起させる熱い思いの込もったポラロイド写真が撒き散らされた……『アンコモン・ピープル』は、そうしなければそれを知る前に人々の記憶から消えてしまうかもしれない音楽史の中の重要な瞬間を捉え、分析し、保存しようとする思いから現われてきている。
――『オブザーバー』紙

デヴィッド・ヘップワースは現役の最高の音楽ライターの一人だ……思慮に富み、粋な語り口で物語る。
――デヴィッド・リスター、『iNews』紙

『アンコモン・ピープル』でのリサーチ能力は素晴らしく、その興味をそそるディテールは、もうその全てを知っていると思っている人たちでさえ楽しませるはずだ……音楽に対するヘップワースの知識と熱意は、とてつもない面白さを生み出しながらも、ロックが世界を支配していた時代についての有益な省察を作り出している……携帯電話で撮影している人たちではなく、黒いビニール盤やライブ・バンドとの付き合いで最高の時間を過ごしてきた人たちにとって、ロック黄金時代のヘップワースの称賛は、心の琴線に響き渡るだろう……私がこの作品に与えることができる最高の賛辞は、それが友人たちと寛ぎ、愛する音楽について語り合うあの夜に似ているということだ。『アンコモン・ピープル』は、同様の親しみに満ちた心地よい満足感を残していってくれる。
――『デイリー・エクスプレス』紙(UK)

ロック・スターダムの堕落した時代に属する欠点だらけの並外れた個性を持つ人々の生き生きとした興味深いポートレイト。
――ウィル・ホジキンソン、『タイムズ』誌(ロンドン)

1950年代半ばから1990年代半ばまでのロック・スターという現象についての興味深く濃厚に熟成された概説……多くの点でヘップワースは理想的な作家だ。彼は自分のことを分かっているだけでなく、広範な社会的かつ文化的な風潮にも敏感である……どの章も鋭い観察力とともに巧妙に形作られた短編小説のような満足感をもたらしてくれる。
――デヴィッド・キナストン、『ガーディアン』誌

素晴らしすぎる……ロック・スターの時代は終わっているが、とてつもなく面白いとしかいいようがないヘップワースの本は、単なるその告別にとどまらない。
――ディラン・ジョーンズ、『GQ』

デヴィッド・ヘップワースは非常に才気あふれる作家だ……『アンコモン・ピープル』は目の覚めるような読み物で、称賛もあれば、ほろ苦さもあり、また激励でもあり、追悼でもあり、その洞察と出来事が胸を躍らせてくれる。
――ジュリー・バーチル、『スペクテイター』誌

本書は、エンターテインメントの歴史の中の過ぎ去ってはいるが輝かしい時期のための一種の哀歌である……洞察、ユーモア、若干の穏やかな辛辣さに満ちている。
――スチュワート・マコーニー、『メイル・オン・サンデー』紙

この最も奇妙な職業を称賛しながらも多角的な観点から考察している。
――『MOJO』誌

音楽に人生を捧げ、ジャーナリストとテレビ司会者として数十年を過ごす中で、ヘップワースは、知識の深い貯蔵容器を確保し、そびえたつ大量の逸話を手に入れてきた。彼は武器となるものを賢明に配備し、親しみやすい流麗なスタイルで書いている。
――『ニュー・ステイツマン』誌

『アンコモン・ピープル』は、ロック・スターのある種の寓話集という形で消えゆく種族を保存しようと試みている……ボブ・マーリー、マドンナ、プリンス、イアン・デューリーなどの断片から作られたほとんど民間伝承のような複合的な伝記。
――『サンデー・タイムズ』紙

パブでの話題にぴったりの事実を詰め込み、30年の間、第一線にいたヘップワース自身の記憶を散りばめながら、ロックを称賛しつつも、その終焉を追悼している。
――『クラシック・ロック』誌

<著者について>
[著者]デヴィッド・ヘップワース(David Hepworth)
1950年イギリス生まれ。音楽ジャーナリスト、作家、出版アナリスト。1980年代から2000年代にかけて数多くのポピュラー・マガジンの創刊に貢献した。過去にはBBCのロック・ミュージックの番組「While Test」の司会者も務めた。また、1985年の「ライブ・エイド」のテレビ放送でのアンカーも務めた。ジャーナリストとしては、プロフェッショナル・パブリッシャーズ・アソシエーションから「エディター・アンド・ライター・オブ・ザ・イヤー」を、ブリティッシュ・ソサエティ・オブ・マガジン・エディターズからは「マーク・ボクサー・アワード」を授与されている。現在は『ガーディアン』誌のラジオ・コラムニスト、及びメディア特派員でもある。以下のようなポピュラー・ミュージックに関する多数の著作がある。 『Never a Dull Moment』『Fabulous Creation』『Nothing is Real』『Overpaid, Oversexed and Over There』

[翻訳]伊泉 龍一(いずみ・りゅういち)
翻訳家。
翻訳・監修:ピーター・ビーバガル著『シーズン・オブ・ザ・ウィッチ いかにしてオカルトはロックンロールを救ったのか』(駒草出版)、ジョン・マイケル・グリア著『生命の木 ゴールデン・ドーンの伝統のカバラ』(フォーテュナ)。アレハンドロ・ホドロフスキー、マリアンヌ・コスタ著『タロットの宇宙』(国書刊行会)他多数。
著書:『タロット大全 歴史から図像まで』(紀伊國屋書店)など。