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ジャズ黄金時代 伝説のミュージシャンたちの貴重な肉声をそのまま収録 著名ジャズ・ジャーナリストによるインタビュー集の日本語版発売

2022/11/30 19:48掲載
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カンバセーション・イン・ジャズ ラルフ・J・グリーソン対話集
カンバセーション・イン・ジャズ ラルフ・J・グリーソン対話集
ジャズ黄金時代、伝説のミュージシャンたちの貴重な肉声をそのまま収録。「モントレー・ジャズ・フェスティバル」「ローリングストーン」創設にも関わった、20世紀アメリカの著名なジャズ・ジャーナリスト、ラルフ・J・グリーソンによるインタビュー集の日本語版『カンバセーション・イン・ジャズ ラルフ・J・グリーソン対話集』がリットーミュージックから2023年1月25日発売。

モダン・ジャズ全盛期の1959年から61年にかけて、彼のサンフランシスコにある自宅を訪れた当時の一流ジャズ・ミュージシャンたちと行った私的インタビューの録音テープを元にしたインタビュー集です。これまでなかったオーラル・ヒストリー的なジャズ史を描く1冊。
■『カンバセーション・イン・ジャズ ラルフ・J・グリーソン対話集』
トビー グリーソン(編)/小田中 裕次(訳)/大谷 能生(監修)/ラルフ J グリーソン(著)/ジョン コルトレーン(著)/クインシー ジョーンズ(著)/ディジー ガレスピー(著)/ジョン ルイス(著)/ミルト ジャクソン(著)/パーシー ヒース(著)/コニー ケイ(著)/ソニー ロリンズ(著)/フィリー ジョー ジョーンズ(著)/ビル エヴァンス(著)/ホレス シルヴァー(著)/デューク エリントン(著)

定価:2,750円 (本体2,500円+税10%)
発売日:2023.01.25

<内容>

【目次】
まえがき テッド・ジョイア
編集後記・謝辞 トビー・グリーソン
ジョン・コルトレーン
クインシー・ジョーンズ
ディジー・ガレスピー
ジョン・ルイス
ミルト・ジャクソン
パーシー・ヒース
コニー・ケイ
ソニー・ロリンズ
フィリー・ジョー・ジョーンズ
ビル・エヴァンス
ホレス・シルヴァー
デューク・エリントン
解説  大谷能生
訳者あとがき
索引

<著者プロフィール>

●著者 ラルフ・J・グリーソン
セロニアス・モンク、ディジー・ガレスピーと同年の1917年(大正6年)、ニューヨーク市生まれのジャズ、ロック、ポピュラー音楽批評家。ナット・ヘントフと並ぶ20世紀米国を代表する音楽ジャーナリストで、サンフランシスコを拠点に西海岸ポピュラー音楽の潮流を作っただけでなく、その批評対象は音楽を超えて政治、社会、文化の領域にまで及んだ。
1930年代、コロンビア大学在学中に米国初となるジャズ批評誌を創刊し、第二次大戦後は「サンフランシスコ・クロニクル」紙の専属コラムニストとして活動。また「ダウンビート」誌の副編集長兼批評家(1948-60)として同誌の他、「ニューヨーク・タイムズ」紙、「ガーディアン」紙等、多数の主要メディアに寄稿した。フランク・シナトラ、マイルス・デイヴィス、ボブ・ディラン、サイモンとガーファンクルなど、ジャズとポピュラー音楽界のリーダーたちへのインタビュー、主要レコードのライナーノーツ執筆も数多く行なっている。さらにジャズだけでなく、西海岸を中心にしたロック分野にも深く関わり、60年代後半からはジェファーソン・エアプレイン、グレイトフル・デッドなどの西海岸ロックバンドを評価、支持し、1967年に音楽雑誌「ローリングストーン」を共同創刊するなど、ロック批評の分野でも活動した。
カリフォルニア州モントレーで現在も開催し続けている「モントレー・ジャズ・フェスティバル」の創設(1958)、テレビ番組『ジャズ・カジュアル』(KQED公共放送)の司会(1960-68)、ディジー・ガレスピーの大統領選出馬応援(1964)、デューク・エリントンのドキュメンタリー映画の制作(1968)、など、多面的な活動で米国文化の根幹としてのジャズ、ポピュラー音楽の価値を語り、ミュージシャンたちを支援し続けた。 
1990年に創設され、ポピュラー音楽に関する優れた音楽書に授与されてきた〝ラルフ・グリーソン・ミュージック・ブック・アワード〟(The Ralph Gleason Music Book Award) が、2022年に米国「ロックの殿堂」(Rock & Roll Hall of Fame)他の共催で、20年ぶりに復活することになった。2022年度の同賞には『Liner Notes for the Revolution: The Intellectual Life of Black Feminist Sound』(Daphne A. Brooks)が選ばれた。

●編者 トビー・グリーソン Toby Gleason
ラルフ・J・グリーソンの長男で、父親の死後「ローリングストーン」誌の副編集長を短期間務め、その後1989年からJazz Casual Productions Inc.を運営し、本書をはじめとするラルフ・グリーソンの遺した音声、映像などのアーカイブを保存、紹介してきた。またフリーランスのプロデューサー、声優、ナレーター、音楽コンサルタント等としても活動している。

●訳者 小田中裕次
翻訳家。訳書に『リー・コニッツ ジャズ・インプロヴァイザーの軌跡』(2015年 DU BOOKS)、『セロニアス・モンク 独創のジャズ物語』(2017年 シンコーミュージック)、『パノニカ ジャズ男爵夫人の謎を追う』(2019年 月曜社)、『スティーヴ・レイシーとの対話』(2020年 月曜社)がある。

●監修・解説 大谷能生
1972年生まれ。音楽と批評。さまざまなバンドで演奏を行う。主な著書に『ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く』(2013年 本の雑誌社)、『持ってゆく歌、置いてゆく歌』(2009年 エスクァイアマガジンジャパン)など。最新のアルバムは『Jazz Modernism』(Blacksmoker)。