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『時計じかけのオレンジ』主演マルコム・マクダウェル、ミック・ジャガーが同作に出演したかったことやポール・マッカートニーとの幻のコラボについて語る

2022/11/27 21:38掲載
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時計じかけのオレンジ
時計じかけのオレンジ
映画『時計じかけのオレンジ』の主演、アレックス役のマルコム・マクダウェルは、ローリング・ストーンズのミック・ジャガー(Mick Jagger)がこの映画に出演したかったことや、ポール・マッカートニー(Paul McCartney)がマクダウェルの別の映画『青春は悲しみの淵に(原題:The Raging Moon)』の音楽を担当する予定であったことを話しています。

トリノ映画祭では11月25日、「ビートルズ対ローリング・ストーンズ」というテーマのトーク・イベントも行われました。

登壇したゲストのひとりであるマクダウェルはジャガーが『時計じかけのオレンジ 』への出演を望んでいたことについて、次のように語っています。

「昔、俺たちは友達だった。ニューヨークでダラダラ過ごしていた。当時はアンディ・ウォーホルとかとつるんでいたんだ。ある晩、セントラルパークの東側にある誰かのアパートでたむろしていた。ジャガーが『時計じかけのオレンジ』でアレックス役をやりたがっていたから、窓際の席に座って話していた。キューブリックがこの作品を手に入れる前、ミック・ジャガーとストーンズがこの作品をやりたがっていたんだよ!見てみたかったよね!」

ビートルズと同じくリバプールで育ったマクダウェルは、ビートルズとの思い出も語っています。

マクダウェルは、彼らがまだシルバー・ビートルズと呼ばれ、カヴァー曲ばかり歌っていた頃のステージを、地元で何度も見たことがあるという、

「ガールフレンドに連れられて見に行ったんだ。僕は、人前であんなに下品な言葉を使うのを聞いたことがなかったので驚いたよ。でも、何度も何度も足を運んだ。彼らが素晴らしかったからね。レノンとマッカートニーは当時のモーツァルトだった。彼らの音楽は、今も発売当時と同じように人気がある」

「ポール・マッカートニーとは、もう少しで一緒に仕事ができるところだったんだ。彼は僕が出演した映画『青春は悲しみの淵に』のサウンドトラックを作曲する予定だったんだ」

しかし、これは実現しませんでした。マクダウェルは20年後にマッカートニーにばったり会ったときことを、マッカートニーの真似をしてこう説明しています。

「彼は僕に“君のあの映画は素晴らしかったよ。ビートルズが解散した直後で、僕はめちゃくちゃだったんだ、毎晩のように酔っぱらっていたよ。あの映画大好きだったから、本当にごめんよ”と言った。彼なら映画をヒットさせることができたはずだよ!そのまま、石のように沈んでしまったんだ」