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ボブ・ディラン 直筆サイン入り本が直筆サインではなかったことについて 経緯と謝罪をSNSに投稿

2022/11/26 18:20掲載
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Bob Dylan / The Philosophy of Modern Song
Bob Dylan / The Philosophy of Modern Song
ボブ・ディラン(Bob Dylan)は、自身の新しい本『The Philosophy of Modern Song』の「直筆サイン入り」版が直筆サインではなくオートペン(人間に代わって署名する機械)であったことについて、経緯と謝罪を自身のSNSアカウントに投稿しています。

「私のファンやフォロワーの皆さんへ。

私の最近のアートワークのプリントと『Philosophy Of Modern Song』の限定版へのサインについて、いくつかの論争があることを承知しています。 私は長年にわたり、アートプリントのひとつひとつに手書きでサインをしてきましたが、これまで問題はありませんでした。

しかし、2019年に私はひどいめまいに襲われ、それはパンデミックの年まで続きました。限定版へのサインをすべて行うためには、私と一緒に5人のスタッフが緊密に連携する必要があるのですが、ウイルスが猛威を振るう中、私がやるべきことを安全に実行する方法を見つけることができませんでした。そのため、パンデミック中は何もサインすることができず、めまいも治まりませんでした。契約上の締め切りが迫る中、オートペンを使うことを提案されました。芸術や文学の世界では、このようなことは“よくあること”という安心感とともに。

機械を使ったの判断ミスでしたので、すぐにでも修正したい。サイモン&シュスター社やギャラリーのパートナーたちと協力して、そのために努力しています。

深く後悔しています。
ボブ・ディラン」



米サイモン&シュスター社は当初、『The Philosophy of Modern Song』の900冊にディランの直筆サインを入れたと発表していました。

その後、「直筆サイン入り」版とされた本を受け取った多くのファンが、自分が購入した本のサインと、他の購入者のサインが似ていることに気付きました。同社はオートペンを使ってサインを書いたことを最初は認めませんでしたが、それが一夜にして変わり、同社はSNSにて公式声明を発表しています。

声明には「『The Philosophy of Modern Song』を購入された方にお詫び申し上げます」「限定版の本にはボブのサインがありますが、これはペンで書かれたレプリカです。私たちは購入者一人一人に即座に返金を行うことで、この問題に対処しています」と書かれています。