ボン・ジョヴィ(Bon Jovi)は1992年、ジーザス・ジョーンズ(Jesus Jones)に「Keep The Faith」のリミックスを依頼しました。オフィシャルにはリリースされませんでしたが、このリミックスをマイク・エドワーズと共に手がけたキーボード奏者のイアン・ベーカーは、英Classic Rock誌のインタビューの中で、このリミックスを振り返っています。
「5,000ドルでやったのを覚えているよ。彼らのマネジメントから電話があって、テープを送ってきたんだ。それからマスターテープと5,000ドルを手に入れた。最終的には、とてもポップなハードコアダンスになったと思うよ。ブレイクビーツが多くて、U2の“Even Better Than The Real Thing”のリミックスのようなものだね」
「何が原因で断られたのか? 曲の構成を変えすぎたんだと思う。例えば“Everybody needs somebody to hate(誰もが憎むべき誰かを必要としている)/Everybody's bitching s'cause they can't get enough(誰もが不平を言う 満たされてないから)”というような、肥大化したロックの決まり文句がいっぱいで、二人とも笑い転げちゃったんだ。(リミックスは)直ぐに完成したよ」
曲の中に“I am broken like an arrow(心が矢のように折れてしまった)”という一節があるんだけど、僕たちはお互いを“何?”と言いながら見ているだけだった。今でも、この曲を聴くと“I am broken like a marrow(心がマロウ【※ズッキーニによく似たウリ科の野菜】のように壊れてしまった)”という言葉が浮かんでくるんだよ!」
以下はYouTubeにある「Keep The Faith (Jesus Jones Remix)」の音源