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ヨーロッパのジョン・ノーラム 「The Final Countdown」デモを初めて聴いた時の反応を回想、バンドの新アルバムについても語る

2022/11/05 21:00掲載
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Europe / The Final Countdown
Europe / The Final Countdown
ヨーロッパ(Europe)ジョン・ノーラム(John Norum)は、バンドの代表曲のひとつ「The Final Countdown」のデモを最初に聴いたとき、「ポップすぎる」「俺たちはデペッシュ・モードになるのか?」と思ったという。当時の思い出をVWMusicのインタビューの中で語っています。またヨーロッパの新アルバムとドキュメンタリーについても話しています。

Q:ヨーロッパの前回のスタジオ・アルバムから少し時間が経ちました。新曲の制作は進んでいますか?

「うん。来年、新しいアルバムを作ろうという話をしていて、今、みんな新しいアルバムのために作曲しているところだよ。あと、ヨーロッパの歴史に関するドキュメンタリーを作っている最中なんだ。1982年から始まって現在に至るもの。今撮影中で、2時間くらいになると思うんだけど、2023年頃に公開される予定だよ。うまくいけば、2023年にはヨーロッパのドキュメンタリーと新しいアルバムがリリースされることになるんだ」

Q:そのアルバムはどのようなものになるのでしょうか?原点回帰になるのでしょうか?

「まだどうなるかわからないけど、少し原点に戻ることを提案したんだ。いろいろなスタイルを試してみたけど、これ以上は無理だと思う。ニューメタル的なこともやったし、ポップなこともやったし、グランジみたいなこともやった。そういうふうにカテゴリーを分けて考えるのは好きではないけど、もうそういった試みは終わったと思うんだ。セカンド・アルバム『Wings of Tomorrow』や『The Final Countdown』でやったような、よりメロディックなハード・ロックに戻るべきだと思うんだよ。それが僕のやりたいことなんだ」

Q:『The Final Countdown』といえば、ジョーイ(テンペスト)からタイトル曲を最初に提案された時はどう思ったのですが?

「最初にデモを聴いたときは、6分くらいの曲だった。僕はヘヴィなハードロックとヘヴィなギターが好きだったから、“この曲をアルバムに入れるのは無理だ。どうしようもない。キーボードのイントロを聴いただけで、これはポップすぎる”と思った。“デペッシュ・モードになるのか?”とも思ったよ。彼らのことはとても好きだけどね。80年代は嫌いだったけど、今は好きだよ(笑)。だから、最初はあまり積極的じゃなかったんだけど、レコーディングしてみたらすごく楽かったし、他のメンバーもみんなこの曲をやりたがっていたから、“いいんじゃない?”と言ったんだ。ソロも素晴らしかった。この曲はクラシックになったし、ライヴで演奏するのはとても楽しい。観客が熱狂して飛び跳ねるのを見ることができるからね。“The Final Countdown”は80年代にレコーディングしたときよりも、今のほうが好きだね」

Q:つまり、何年もかけて成長してきたということですか?

「そうだね、間違いなく。アルバムで聴くより、ライヴで聴いたほうがずっといい。ライヴで演奏するときは、曲を半音下げてチューニングすることにしたので、アルバムで聴くよりもライヴで聴いたほうがずっとヘヴィに聴こえるんだ。ライヴではよりヘヴィな曲になるんだ。かなりカッコいい。気に入ってるよ」