ヨーロッパ(Europe)のジョン・ノーラム(John Norum)は、バンドの代表曲のひとつ「The Final Countdown」のデモを最初に聴いたとき、「ポップすぎる」「俺たちはデペッシュ・モードになるのか?」と思ったという。当時の思い出をVWMusicのインタビューの中で語っています。またヨーロッパの新アルバムとドキュメンタリーについても話しています。
「まだどうなるかわからないけど、少し原点に戻ることを提案したんだ。いろいろなスタイルを試してみたけど、これ以上は無理だと思う。ニューメタル的なこともやったし、ポップなこともやったし、グランジみたいなこともやった。そういうふうにカテゴリーを分けて考えるのは好きではないけど、もうそういった試みは終わったと思うんだ。セカンド・アルバム『Wings of Tomorrow』や『The Final Countdown』でやったような、よりメロディックなハード・ロックに戻るべきだと思うんだよ。それが僕のやりたいことなんだ」
Q:『The Final Countdown』といえば、ジョーイ(テンペスト)からタイトル曲を最初に提案された時はどう思ったのですが?
「最初にデモを聴いたときは、6分くらいの曲だった。僕はヘヴィなハードロックとヘヴィなギターが好きだったから、“この曲をアルバムに入れるのは無理だ。どうしようもない。キーボードのイントロを聴いただけで、これはポップすぎる”と思った。“デペッシュ・モードになるのか?”とも思ったよ。彼らのことはとても好きだけどね。80年代は嫌いだったけど、今は好きだよ(笑)。だから、最初はあまり積極的じゃなかったんだけど、レコーディングしてみたらすごく楽かったし、他のメンバーもみんなこの曲をやりたがっていたから、“いいんじゃない?”と言ったんだ。ソロも素晴らしかった。この曲はクラシックになったし、ライヴで演奏するのはとても楽しい。観客が熱狂して飛び跳ねるのを見ることができるからね。“The Final Countdown”は80年代にレコーディングしたときよりも、今のほうが好きだね」