マイルス・デイヴィス(Miles Davis)はかつて、
スレイヤー(Slayer)の
デイヴ・ロンバード(Dave Lombardo)のドラムを称賛していたそうです。ロンバードはファンからの質問に答える形で話しています。ロンバードはまた「ケリー・キングの新バンドに誘われたら加入しますか?」「テスタメントに加入することになった経緯」「ジョン・ゾーンとの共演から何を学んだか?」「グレン・ダンジグとジェリー・オンリーは最近はうまくやっているのか?」などの質問にも答えています。英Metal Hammer企画
Q:マイルス・デイヴィスがあなたのドラムを称賛していたことはご存知ですか?
「そうなんだよ、彼の息子が90年代前半にMTVを見ていたらしいんだ。『War Ensemble』か『Seasons In The Abyss』をリリースした頃だったと思う。(マイルスが)部屋に入ってきたとき、息子のエリンはマイルスが“一体何を聴いているんだ!”と怒るんじゃないかと思ったらしいんだ。でも彼は“すごいな!このドラマーは主張しているな!”と言ったそうだよ。かなり誇らしい瞬間だよ。マイルス・デイヴィスが俺のドラムを聴いてそう言ったんだから、すごいことだよ」
Q:(元スレイヤーの)ケリー・キングの新バンドに誘われたら加入しますか?
「そう来るとは思ってたよ! 俺は今、多くの他のプロジェクトに取り組んでいるから、引き受けられないだろうね。新しいデッド・クロス、ミスター・バングル...パンデミックによって多くのものが保留になっていたので、少し巻き返しをする必要があるんだよ。それに、彼にはポール・ボスタフがいるし、俺に頼む必要はないだろうね」
Q:もしスレイヤーがステージに戻って、また演奏してくれと言われたら、あなたはどうしますか?
「そんなことは絶対に起こらないと思う。でも、そうだね、彼らの言うことなら何でも聞くよ。それだけだ、それ以外はありえない」
Q:テスタメントに加入することになった経緯と、彼らとの仕事はどのようなものでしょうか?
「ある朝起きたら、妻が“ゴシップを聞きたい?”と言った。俺は“もうカニエは勘弁してくれ! お願い!”と言うと、彼女は“違うわよ、ジーン(ホグラン)がテスタメントを去ったわよ”と言った。俺は携帯電話でチャック(ビリー)にメールして“おい、今年は何も予定がないんだ。もしドラマーが必要なら連絡してくれ”と伝えたんだよ。彼はすぐに電話をくれて、スケジュールを決めた。今、俺はヨーロッパでツアーの第2部をやっているんだけど、彼らと一緒に仕事ができて最高だよ。マスター・ミュージシャンだ」
Q:80年代、スラッシュで最もハードなパーティをしたのは誰ですか?
「レミーだろうな。いいかげんにしろよな!誰もあいつにはついていけなかった!」
Q:ジョン・ゾーンとの共演から何を学びましたか?
「自由だね。ジャンルや国境にとらわれず、好きなように音楽的に表現する自由。“俺はデイヴ・ロンバードだから、こういう音楽を演奏することになっているんだ!”というような全体像がある。ジョンにはそれがない。彼は、他の音楽を楽しむことに抵抗がなく、怖がらない気持ちにさせてくれた。ルーブル美術館のガラスのピラミッドで、2人でデュエットをしたんだけど、あれが彼のすべてを物語っていると思う。彼を表現するのに十分な言葉を持っていない。超インテリジェントな男かな」
Q:あなたのパンク・アルバム・ベスト5を教えてください
「それは簡単だ! Minor Threatの『Out Of Step』、Circle Jerksの『Group Sex』、Dead Kennedysの『In God We Trust, Inc.』、GBHの『Leather, Bristles, Studs and Acne』。そしてThe Exploited。ミスター・バングルは最近“Fuck The USA”をカヴァーしたんだ。あれは面白かったよ」
Q:グレン・ダンジグとジェリー・オンリーは最近はうまくやっているのでしょうか? (※ロンバードは、グレン・ダンジグ、ジェリー・オンリー、ドイルの3人が参加するオリジナル・ミスフィッツのツアーに参加しています)
「彼らはとても仲がいいよ。あの二人からネガティブなことを聞いたり見たりしたことは一度もない。多くの人が“君は本当に演奏を台無しにしているよ、デイヴ!”とコメントしているけど、でも、違うんだよ。あの音楽を演奏するときは、たくさんのことが必要なんだ。エネルギッシュでなければならないし、正確でなければならない。彼らがオリジナル・ドラマーと共に行ったレコーディングは、クリック・トラックに沿ったものではなく、ラフでパンクだったんだ。彼らはその特別な瞬間を記録に残したけど、でも、ライヴで演奏するとなると、俺は37曲を頭の中に入れないといけない。グレンがステージ上で曲を決めたら、正しい演奏で始める必要があるんだ。失敗は許されない」