Brian Johnson / The Lives of Brian
AC/DCの
ブライアン・ジョンソン(Brian Johnson)は、「Back In Black」は前任者の
ボン・スコット(Bon Scott)が歌詞を書いたという根強い噂を自身の回顧録『The Lives Of Brian』で否定しています。なぜこの話題を取り上げたのか、その理由を米ローリングストーン誌のインタビューの中で説明しています。
ジョンソンは回顧録『The Lives Of Brian』の第22章「Rolling Thunder」で、この噂についてこう触れています。「ペンの先にいるのは俺で、毎晩、毎朝、タイトルだけを頼りに書いた」「それが事実であり、これで決着がつくことを本当に願っている」と書いています。
インタビューでは次のように説明しています。
「あるジャーナリスト(オーストラリアのライター)が、この件を手放そうとしなかったんだよ。もちろん、マルコム(ヤング)もアンガス(ヤング)も“くだらない”と言っていた。俺は彼に言ってほしいなと言ったんだけど、彼らの態度はいつも“放っておけばいい。早死にするような話は言わせておけよ”だった。もちろん、ボンが書いていないことは日に日に明らかになっていった。その時はまだリフが書かれていなかったからね。ジャーナリストたちはまだやっていた。俺たちは何も言わなかった。そうしないと、噂がもっと有名になってしまうからね。
あまり巻き込まれることはなかったんだけど、でも、たまにファンが“この人、こんなこと言ってる”と言っていた。それは事実、真実ではなかった。当時はインターネットがなかったから、オーストラリアより遠くには届かなかった。だから、この本の中で、この子を寝かしつけてあげようと思ったんだよ」
ジョンソンは80年代末にはバンドのために歌詞を書くことをやめてしまいました。同じインタビューの中でその理由について、こう答えています。
「あれはマネジメントが決めたこと。俺には関係ないことだったんだ。“聞いてくれ、ブライアン。これからはみんなですべての歌詞を書こうと思うんだ”。俺は“そうすれば、何度も思い悩まずに済むから、少しは気が休まるだろう”と言った。そこまで考えたことはないんだけどね。で、“よし、みんなにやってもらおう”と言ったんだよ。
正直言って、自分の歌詞を恋しく思うこともある。素敵な毒舌の歌詞もあった、“Have a Drink on Me”とかね。“You Shook Me All Night Long”では“♪She always kept her motor clean(彼女はいつもモーターをきれいにしていた)”とかもあった。みんな意味はわかると思うけど、二つの意味がある言葉が恋しいんだ。俺はそれでいいんだ。全然気にならない」