U2　新アルバム『Songs Of Ascent』はほぼ完成しているが、バンドは別のアルバムを先にリリースする予定　ボノ語る

U2のボノ（Bono）によると、U2は『Songs Of Ascent』と呼ばれる新しいアルバムをほぼ完成させていますが、ボノはその前に別のギターアルバムをリリースしたいと考えていると、米ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューの中で話しています。

U2はこの新しいアルバムのために20曲ほどを完成させていますが、ボノは「『Songs of Ascent』はほぼ完成しているけど、まだリリースしない」「ロックンロールのアルバムを出すつもりなんだ。だから、これは出していないんだけど、素晴らしい作品なんだよ」と話しています。

ボノはインタビューしたライターに、携帯電話に入っている『Songs Of Ascent』の楽曲「The Bard's Last Breath」と「Smile」を聴かせています。同ライターは「とてもクールでビートルズらしいもの」と評しています。

ボノは、このアルバムが永久に廃棄されたわけではなく、ただ「保留」されているだけだと主張し、バンドがこのアルバムの前に「ノイジーで妥協のない、理不尽なギターアルバム」をリリースする予定であると話しています。

また、U2のギタリスト、ザ・エッジとの現在の作曲活動は「非常に高いレベルにある」という。「U2が今後数年の間にキャリア最高のアルバムを作っても驚かないよ。世界がそれを必要としているからではなく、バンドがそれができるかもしれないからだ。それがスタジオに入る大きな理由だよ」

ボノはまた、2014年のアルバム『Songs Of Innocence』と2017年の続編『Songs Of Experience』からのシングルがポップ・チャートに火をつけることができなかった後、新たにロックへの欲求が生まれたことを明かして、AC/DCにインスパイアされた「ロックンロール・アルバム」を作りたいとも話しています。

「今、僕は、これまでに作った中で、最も容赦のない、不愉快で、反抗的で、ポップチャートを無視したロックンロール・ソングを作りたいと思っているんだ。今週、ザ・エッジとそのことについて話したよ。“またその電話か”“何の電話？”“俺たちが大失敗したロックソングを書くってやつだろう？”と言っていたので、僕は“そうだ、それが俺たちの仕事だ！”と言ったよ。俺たちは今、曲を有名にすることができるけど、U2がそれをヒットさせることはできないと思うんだ。

誰が僕たちのロックンロール・アルバムを作ってくれるのかわからない。AC/DCに匹敵するものを望んでいるような、マット・ランジを望んでいるような。アプローチ。規律。曲作りの規律。それが僕たちが欲しいものなんだ」