フェンダーのCEOアンディ・ムーニーは、「最近はギターの神様は少なくなった」と指摘していますが、ギターを存続させるための彼らの役割は以前ほど重要ではなく、少ないことがギターの人気にとって必ずしも不利なことではないとも語っています。
Fortune誌のインタビューに応じたアンディ・ムーニーは、現在では誰もが次のギターヒーローになりたがっているわけではないと話しています。
「エレクトリック・ギターの黎明期には、ジミー・ペイジやエリック・クラプトン、ジミ・ヘンドリックスのようなギターヒーローや名人になりたいと願う人たちがたくさんいました。今でも名手と呼ばれる人はたくさんいますが、ギターの神様は少なくなっています。
ステージやスタジオ、他のジャンルでギターを作曲やテクスチャーの作成に使う人が増えています」
「ギターは、これまで以上に多くの地域で、より多くの人々に、より多くのジャンルで使用されており、ロック・スターになりたいという理由だけでなく、より多くの理由で使用されています」
今のギタリストのコミュニティが昔と違うのは確かです。さまざまな経歴を持つ実力派ギタリストが新しいファンを生み出し続けている一方で、ソーシャルメディアの登場により、必ずしもプロではない人々がオーディエンスを獲得し、コミュニティ全体と関わることができるオンラインの名手という現象が生まれています。
またムーニーによると、エレキギターの購買方法も変化しています。7年前、フェンダーの売り上げの70%は実店舗で、オンラインは30%に過ぎなかったのですが、ムーニーは「今はその逆」と述べ、「パンデミック時、消費者の多くがオンラインで購入するようになったことが大きな変化でした」と話しています。