キング・クリムゾン(King Crimson)の
ロバート・フリップ(Robert Fripp)と彼の妻
トーヤ・ウィルコックス(Toyah Willcox)が、2020年4月から毎週日曜日に公開している夫婦漫才/映像シリーズ「Toyah & Robert's Sunday Lunch」。フリップは英テレグラフ紙の新しいインタビューの中で、このYouTubeシリーズが一部のクリムゾン・ファンを怒らせたことを認めていますが、それが2人を思いとどまらせることはならないだろうと述べています。このシリーズをやる理由を語っています。
「ロックダウンが始まると、妻は私にチュチュと黒タイツを渡し、庭の端に連れて行って、チャイコフスキーの“白鳥の湖”をかけた。妻は、パフォーマーはつらいときに人々を元気づける責任があると言っています。私はそれを尊重するのか? 答えはイエス、完全にそうです。
ロックダウン中に人々が経験したことを私たちは痛感しています。母親が死んでも葬式にも出られず、狭いアパートに閉じ込められる。妻に言われたんです。“この2年間、私たちがしてきたことが、一人でも多くの辛い思いをしている人を助けることができたならば、それだけで十分な価値がある”と。それが音楽で最高のものを提供するという基準に合致するかどうかはわかりませんが、私にとっては、尊敬すべき本当の仕事なのです。そのためには、ギターを抱えて、クラシックなリフでロックすることもいとわない。
76歳にもなって、なんでこんなことをしなきゃいけないのか? それが私の人生だから」