Margaret Simpson and Margaret’s daughter Jo Simpson
ニュージーランドに住む85歳の女性は、何十年もの間、自宅の部屋の奥で埃をかぶっていた古いアコースティックギターを売ろうと思い、その価値を調べて貰ったところ、150年前の希少なマーティン・ギターであることが判明。15,000米ドル(約225万円)の価値があると言われて驚いています。女性は病気の娘を助けるためにこのギターを売りに出しています。
この女性の名前はマーガレット・シンプソン。地元のエディアstuffの取材に応じています。
1870年代のマーティン・ギターを手に入れた経緯について彼女は、1960年代にモトゥエカ高校の音楽部長から、わずかな金額でこのギターを購入したと説明しています。
マーガレットの娘ジョー・シンプソン(51歳)は、末期の乳がんで、毎月5000ニュージーランドドルかかる化学療法を受けています。ジョーは1年半前に余命6〜12カ月と宣告されたそうです
マーガレットは治療費を捻出するために、このギターを売ろうと思いました。他の家族はこのギターにそれほど価値があるとは思っていませんでしたが、マーガレット本人はそうは思わなかったそうです。
彼女たちはヴィンテージ楽器のStudio 1 Vintage Instrumentsの創設者であるギャリック・ウィーンに連絡を取り、彼の意見を聞くことにしました。そして、二人はこの楽器の本当の価値を知り、衝撃を受けます。
マーガレットが持っていたギターは、1870年頃に作られたサイズ2のマーチン、スタイル34で、有名な専門家が15000米ドル(25000ニュージーランドドル)と鑑定したとウィーンは伝えました。
Studio 1 Vintageでは、このギターの販売に協力しており、ギターの販売で集まったお金はすべて、マーガレットの娘であるジョーの治療費に充てられます。
【update:2022/12/03 18:55】
ニュージーランドのニュースメディアStuffによると、このギターは元フェンダーCEOのラリー・トーマスが11,000ドル(約150万円)で購入したそうです。詳しくは
こちら■Studio 1 Vintage内 該当ページ
https://studio1-vintage.com/blogs/news/amazing-c1870-martin-2-34-parlour-guitar