Phoenix, photo by Shervin Lainez
フランスのインディーロックバンド、
フェニックス(Phoenix) は新曲「Winter Solstice」のミュージックビデオ公開。この曲は5年ぶりの新アルバム『Alpha Zulu』に収録
VIDEO
アルバムは11月4日発売。リリース元はLoyaute/Glassnote Record。
スタジオ・アルバムのリリースは2017年の『Ti Amo』以来。
新作ではバンド自らがプロデュースを手掛け、ルーヴル宮内のパリ装飾芸術美術館でレコーディングを敢行しています。
以下インフォメーションより
2020年の春、別れを告げた後、彼らはしばらくの間、互いに再会できないことを悟っていた。フェニックスのメンバーは単独で音楽に取り組むことはほとんどなく、リモートでアイデアを試すこともなかった。数ヶ月後にようやく再会できた時、「僕たちはすっかり夢見心地でしたよ」と、クリスチャンは目を丸くして驚嘆する。加えて、新しいレコーディングスペースにも舞い上がっていた。「美術館で、何もないところから何かを創造するのは素晴らしい冒険だと感じました」と、ブランコ。「よってパンデミック中でも、僕たちは空っぽの美術館によって、この世界に生きることができました」。 ロックダウン中は、彼らは離れた入口を使う必要があり、美学の歴史が溢れかえる暗く、人影のない部屋を10分間歩くこととなった。 スマホのライトに照らされる布を掛けられた彫像、煌めくメンフィス群、彼らのスタジオに入る直前のナポレオンの“壮大で、間抜けな”金の王座。「少し不安ではありました。あまりに周囲に美しいものがありすぎて、何かを創造するのは少し難しいのではないかと」と、クリスチャン。「しかし逆だったんです。僕たちは音楽制作を止めることができませんでした。最初の10日間で、ほぼアルバムの全曲を書き上げました」。 今回彼らは、2019年に他界した、彼らの最も信頼できるコラボレーターで友人だった故フィリップ・ゼダールの魂に導かれて、歓喜あふれる創造性の爆発を自分たちだけで乗り切った。「こんなに甚大な損失は今までなかったくらい」とクリスチャンは、彼らのブレイクのきっかけとなった2009年のアルバム『Wolfgang Amadeus Phoenix』に魂を吹き込んでくれた楽しい友人、ゼダールについて語る。「彼の閃きを感じる瞬間が多くありました。素早く何かを投げる時、ジュテ(投げて)と彼は言うんです」。 美術館での制作はフェニックスにとって、ある意味、納得させられる結果となった。ベルサイユで育った彼らは、子どもの頃から周囲にある抑圧的なフランスの古典主義に反抗していた。つまり文化は美術館に所蔵されるものという考えに反対だった。それなのに、フランスの最も重要な文化大使となった4人が、そのような空間で新作を制作するとは。これが見事に功を奏した。装飾芸術美術館の展示から離れたところにある彼らのスタジオは、ゴチャゴチャと作品を置く保管スペースとなり、ダリの隣りに中世作品、ラランヌの彫刻。「美術館の舞台裏は、マッシュアップのようなんです」とデック。「ある意味とてもポップです。僕たちの音楽の作り方にも似ています」。
以下は以前に公開された映像
ヴァンパイア・ウィークエンド(Vampire Weekend) の
エズラ・クーニグ(Ezra Koenig) がヴォーカルで参加した「Tonight」のミュージックビデオ
VIDEO
「Alpha Zulu」のミュージックビデオ
VIDEO
■『Alpha Zulu』
1. Alpha Zulu
2. Tonight feat. Ezra Koenig
3. The Only One
4. After Midnight
5. Winter Solstice
6. Season 2
7. Artefact
8. All Eyes On Me
9. My Elixir
10. Identical