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ロカビリー・リバイバルの立役者、ロバート・ゴードン死去

2022/10/19 10:59掲載
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Robert Gordon
Robert Gordon
70年代後半から80年代前半にかけてのネオ・ロカビリー・ムーブメントをストレイ・キャッツなどとともに盛り上げた、ロカビリー・リバイバルの立役者、ロバート・ゴードン(Robert Gordon)が死去。Varietyはゴードンの所属レコード会社であるCleopatra Recordsが、ゴードンが10月18日に亡くなったことを確認したと報じています。75歳でした。死因は明らかにされていませんが、彼の家族は最近、急性骨髄性白血病と診断された彼の闘病を支援するためにGoFundMeキャンペーンを立ち上げていました。

ロバート・ゴードンは、ワシントンD.C.郊外のメリーランド州ベセスダ生まれ。幼い頃から音楽に興味を持ち、エルビス・プレスリーの「Heartbreak Hotel」を聴いてロックンロールを志す。他にもジーン・ヴィンセント、ビリー・リー・ライリー、エディ・コクランなどからも影響を受けた。

ゴードンは17歳のとき、ザ・コンフィデンシャルズというバンドでレコーディング・デビューを果たす。60年代を通じて、彼はブリティッシュ・インベイジョンのバンドよりも、ジェームス・ブラウンやオーティス・レディングのようなR&Bに興味を持つようになっていた。

1970年、ゴードンはニューヨークに移り住み、ライヴハウスCBGBでいち早く地位を確立したパンクバンド、Tuff Dartsに加入。1976年、地元のさまざまなバンドが参加したライヴ・コンピレーション・アルバム『Live at CBGB's』にも参加した。

77年、ゴードンは、ブロンディやラモーンズのキャリアを後押ししたプロデューサーのリチャード・ゴッテラーと出会い意気投合。ギタリストでインストゥルメンタル・ロックの先駆者であるリンク・レイと正統派のロックンロール/ロカビリースタイルの音楽を作ってみないかと勧められる。1977年に『Robert Gordon With Link Wray』をリリースした。同年にエルヴィス・プレスリーが亡くなった後、より注目を集めるようになり、シングル「Red Hot」はロカビリー・ナンバーとしては珍しく、ラジオで頻繁にオンエアされた。

ゴードンはその後、RCAから1979年の『Rock Billy Boogie』、1980年の『Bad Boy』、1981年の『Are You Gonna Be the One』と3枚のアルバムをリリースした。『Are You Gonna Be the One』に収録された、マーシャル・クレンショー作の「Someday, Someway」はシングルカットされ、マイナー・ヒットとなった。アルバムも20万枚を売り上げてゴードン最大のヒットとなった。

1990年代を通じて第一線から退いていたゴードンだが、2005年にヨーロッパツアーを開始。ロカビリーやブルースをベースにしたアルバムを複数リリースし、セックス・ピストルズのグレン・マトロック、キッス、ボブ・ディランとも共演した

ゴードンの最後のアルバム『Hellafied』は11月25日にリリースされる予定。