Deadlineによると、
ピンク・フロイド(Pink Floyd)の
シド・バレット(Syd Barrett)の新しいドキュメンタリー映画『Have You Got It Yet? The Story of Syd Barrett and Pink Floyd』が完成。
本作は、受賞歴のある映画監督ロディ・ボガワと、ピンク・フロイド作品のジャケット・カヴァーを制作した
ヒプノシス(Hipgnosis)の共同設立者でグラフィック・デザイナーの故
ストーム・トーガソン(Storm Thorgerson)が監督を務めた作品です。
1960年代からバレットのことを知っていたトーガソンは2013年に亡くなっています。マーキュリー・スタジオのプレスリリースによると、この映画は、2013年のトーガソンの早すぎる死の後、ボガワがストーム・スタジオの写真家ルパート・トルーマンと、プロデューサーのジュリアス・ベルトラメとともに完成させています。
このドキュメンタリーは、ピンク・フロイドのバンド・メンバーである
デヴィッド・ギルモア(David Gilmour)、
ニック・メイスン(Nick Mason)、
ロジャー・ウォーターズ(Roger Waters)のほか、バレットの妹ローズマリー・ブリーン、ピンク・フロイドのマネージャーであるピーター・ジェナーとアンドリュー・キング、ザ・フーの
ピート・タウンゼント(Pete Townshend)、ブラーの
グレアム・コクソン(Graham Coxon)、MGMTのアンドリュー・ヴァンウィンガーデン、劇作家のトム・ストッパードなどの新しいインタビューが収められています。また俳優のジェイソン・アイザックスがナレーションを担当しています。
この映画のサウンドトラックには、50曲以上のピンク・フロイドとシド・バレットの楽曲が含まれています。
マーキュリー・スタジオのCEOアリス・ウェッブは声明で以下のように述べています
「シド・バレットはピンク・フロイドの共同創設者以上の存在でした。彼はクリエイティブなものを生み出す動力源であり、ポップカルチャーのアイコンとなり、そして、彼の存在は、その後の音楽の中に生き続けたため、誰もが彼がどこに行ったのか不思議に思うようになりました」
ボガワ監督は声明で以下のように述べています。
「ブライアン・ウィルソンやカート・コバーンをはじめ、音楽や芸術の世界で爆発的な創造力を発揮した多くの人々が、その成功によって生み出されるプレッシャーを受けて壊れやすい高揚したエネルギーに依存している、という悲劇的な話です。この映画は、彼のバンド仲間、恋人、友人、ミュージシャンたちのレンズと記憶を通して、音楽界で最も象徴的なカルト人物の一人を描くだけでなく、60年代半ばに育った友人たちのグループを振り返り、その素晴らしい文化の瞬間の理想主義、野心、希望、夢を描いています」
『Have You Got It Yet? The Story of Syd Barrett and Pink Floyd』の公開日などは発表されていません。