レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)の
アンソニー・キーディス(Anthony Kiedis)はどのようにして歌詞を作っているのか? プロデューサーの
リック・ルービン(Rick Rubin)によると、キーディスと
ジェイ・Z(JAY-Z)は歌詞を書く際、曲のメロディに合わせて鼻歌を歌い、そのメロディを中心に言葉を形にしていくという方法で作詞に取り組んでいるという。ルービンはポッドキャスト『The Joe Rogan Experience』の中で話しています。
ルービンは、このアプローチに特に長けている人物としてジェイ・Zを挙げ、彼が、ビートに合わせてしばらく鼻歌を歌うと、歌詞の全パートが出来上がることを思い出しています。
「ジェイ・Zは何も書き留めないんだ。彼はただビートを聴いて、鼻歌を歌い、20分後にマイクを握って、複雑な、とても複雑な歌詞を話すんだよ」
また、ルービンの説明によると、キーディスのアプローチはジェイ・Zに非常に似ているのですが、唯一違うのは、キーディスは歌詞の完成を待たず、歌いながら徐々に言葉を足したり消したりし続けている点です。
「アンソニーの場合は、音楽を聴いて、それに合わせて歌うんだ。メロディのアイディアはあるけど、言葉はまだないから、ただ無意味な言葉を歌うだけなんだけどね。それを聴き返して“よし、この場所のこのフレーズはいい感じだ。この場所のこのフレーズも良いね。他に何が合うかな?”と判断して、そのあと、パズルのように残りを埋めていくんだよ。
だから、必ずしもどんな曲になるのかわかっているわけではない。完成するまで何の曲かわからないかもしれない。曲が完成した後でも、それが何なのか分からないかもしれない。何年経ってもわからないかもしれない。だって、夢のようなものだから、潜在意識から来ているものだからね。素晴らしい仕事のやり方だよね。
自由なやり方で、今起きていることに参加する。自分がやったことを聴き返して、手がかりを探すんだよ」