ピンク・フロイド(Pink Floyd)のアルバム『The Dark Side of the Moon(邦題:狂気)』を1939年のファンタジー映画『オズの魔法使い』と同時再生すると、曲と映像が不気味にシンクロすることは以前から知られています。ロジャー・ウォーターズ(Roger Waters)は新しいインタビューの中で、このシンクロが意図的に計画されたものだという報道について答え、またこのマッシュアップ『The Dark Side of the Rainbow』にまつわるお気に入りのエピソードについても話しています。
この2つの作品を同時に再生するというアイデアは、誰が最初に思いついたのか不明ですが、1995年8月1日付のザ・ジャーナル・ガゼット紙(米インディアナ州フォートウェイの新聞)に寄稿したチャールズ・サヴェージが最初に世に知らしめたと言われています。その中で彼は、MGMのライオンがスクリーン上で初めて咆哮する時にバンドのCDをスタートさせると、数カ所で曲と映像が不気味にシンクロすることを指摘しています。このマッシュアップは『The Dark Side of the Rainbow』と呼ばれ、それ以来、このマッシュアップに付けられた通称となりました。
ウォーターズはポッドキャスト『The Joe Rogan Experience』の新しいエピソードの中で、バンドがこのシンクロを計画したという報道は真実かどうか聞かれました。
「ルイジアナ州の警官がバスを見かけたとき、そのバスが少し蛇行していたので、警官はそのバスを停車させた。警官がバスのドアを開けると大量の煙が出てきて倒れそうになった。彼は中に入り、マリファナの煙が充満しているから、マリファナを持っている人を探そうとした。最終的に彼はバスの後部座席にたどり着くと、そこには個室があった。彼はドアを開けて中に入ると、そこにはウィリー・ネルソンがいた。ネルソンは『The Dark Side of the Moon』を聴きながら、テレビで『オズの魔法使い』を見ていたんだ」