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カート・コバーンはニルヴァーナのデモのために「トイレ掃除」をした クリス語る バンドが金持ちになった後「多くの痛み」があったとも語る

2022/10/08 19:29掲載
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Nirvana
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ニルヴァーナ(Nirvana)は最終的にロックの歴史を変え、巨万の富を築きましたが、バンドの初期にはレコーディングの資金を得るために、ミュージシャン以外の仕事もしていました。クリス・ノヴォセリック(Krist Novoselic)は『Rick Beato』の最近のインタビューで、カート・コバーン(Kurt Cobain)がレコーディングのためのお金を稼ぐために「トイレを掃除していた」と話しています。またバンドが商業的に最も成功した時期に「多くの痛み」があったとも話しています。

「彼は清掃員の仕事をしていた。夕方になると歯科医院のようなところを掃除しに行っていたんだ。いくつかのクレージーな話があるよ。彼はレコードを作るための資金を稼ぐためにトイレ掃除をしたんだよ」

ノヴォセリックは同じインタビューの中で、アルバム『Nevermind』とシングル「Smells Like Teen Spirit」の成功によって、状況が一気に変化した当時のことを振り返って、次のように語っています。

「僕らはこのツアーでバンに乗っていた。最初にアメリカでやっていたんだけど、クラブで演奏すると、そこは満員だった。レーベルのラジオ担当者がやってきて“君たちの曲がまた流れたよ”と言っていた、どこの局かわからないけど。僕らは、ただただ疲れていた。それから飛行機に乗って、ヨーロッパ・ツアーをやった。“Smells Like Teen Spirit”のビデオを制作して、MTVのローテーションに入った。あらゆるラジオ局でオンエアされるようになった。家に電話をかけると“MTVに出まくっているぞ!”って言われたけど、僕らは“へぇ、そうなんだ”って感じだったんだよ」

ノヴォセリックは、ニルヴァーナの栄光の時代は、気分を浮き立たせるものであったと同時に苦痛でもあったとも述べています。

「その前は一文無しだったんだ。恵まれた環境だったけれど、痛みもたくさんあった。カートは依存症だった。彼には大きなプレッシャーもあった。彼は“あいつだ”のような存在で、僕らよりも注目されていた。彼は表舞台に立ち、シンガーだった。あの頃のことを考えると、楽しくて美しい時代だった。でも、苦痛もたくさんあった。そこには立ち入ることができない。そして、その終わり方はひどいものだった。

91年から94年までの僕の人生のあの時間は、とても圧縮されていたから、20年のような気がする。そして、あまりにひどい終わり方をした。僕は何年も減圧しなければならなかった。そんなストレスから来る問題もあるんだよ」