デペッシュ・モード(Depeche Mode)の
デイヴ・ガーン(Dave Gahan)と
マーティン・ゴア(Martin Gore)は、
アンディ・フレッチャー(Andy Fletcher)が亡くなった後、初めてバンドの未来と真正面から向き合いました。「続けるのか、それとも今終わらせるのか」。そして2人は「続けよう、まだやり残したことがあるような気がする」と決意し、2023年、新しいアルバム『Memento Mori』を携えて戻ってきます。
デペッシュ・モードは現地時間10月4日に行われたベルリンでの記者会見の後、米ビルボード誌の取材に応じて、2023年3月発売予定の新アルバムのこと、3月下旬から始まる北米およびヨーロッパ・ツアーのこと、フレッチャーのことについて話しています。
アルバムおよびツアーのタイトルの「メメント・モリ(memento mori)」は、ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘るな」「死を忘ることなかれ」という意味の警句です。
ガーンは「完璧なタイトルだよ、全ての曲は、人生は儚く、人生は残酷で、喜びや祝福にもなり得るが、必ず終わりがある、という考え方に傾いている」と話しています。ガーンはまた、フレッチャーの死により、初めて自分たちがいつ終わるかを考えなければならなくなったとも話し、アルバム名は「ある意味、より関連性があるように思える」とも話しています。
ガーンとゴアはパンデミックの数ヶ月間、メールで音楽のアイデアを交換していました。彼らはプロデューサーであるジェイムス・フォードとマルタ・サローニと共にゴアのスタジオでレコーディングを始める予定でしたが、「電話がかかってきた」という。大動脈解離によるフレッチャーの死はショックでした。
ガーンは「彼は40数年間、僕の人生の一部だったんだからね」「僕はマーティンに“前に進まないといけないよね”と言うと、彼はすぐに“そうだね”と答えたんだけど、彼もその質問をしているような安堵感を感じたよ」と話しています。
ガーンとゴアは、初めてバンドの未来と真正面から向き合いました。「僕たち2人が“このまま続けるのか、それとも今終わらせるのか”という問いを投げかけたのは今回が初めてだった」とガーンは振り返り、そして「少なくともこのアルバムは作ろう」と決めたのだという。
新アルバムについてガーンは「雰囲気があって、サウンドが本当に面白い」と言い、歌詞面では「すべてに終わりがある。僕たちは皆、できるだけそれを避けようとするけど、それは避けられないことなんだ」ということを歌っているという。
「すべてに終わりがある」デペッシュ・モード自体も? ガーンは「マーティンと僕がこの数年間で初めて自問自答して、“続けようか”と二人で決めたんだ。まだやり残したことがあるような気がしたんだよ」と話しています。
デペッシュ・モードは、数十年にわたってバンドとライヴを行ってきたマルチインストゥルメンタリストのPeter GordenoとドラマーのChristian Eignerと共にツアーを続ける予定です。