ビョーク(Björk)は、最新アルバム『Fossora』に収録されている「Ovule」について、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に登場する、奇妙なジャズ・グループ、酒場のバンド(カンティーナ・バンド)のようなサウンドをコラボレーターに求めたという。
この曲に参加しているレイキャビックのエレクトロニック・トリオ、Sideprojectのメンバーが、英ガーディアン紙のインタビューの中で、ビョークとのコラボレーションについて話しています。
sideprojectのAtli Finnssonは「ビョークは、彼女のためにビートを作るよう僕たちを招待したとき、アルバムの背後にあるコンセプチュアルな要素と世界観について説明してくれた」と話しています。
レイキャビクの草の根アート集団Post-Dreifingのメンバーである彼らにビョークが声をかけたのは、あるライヴのときだったそうです。アヴァンギャルドなエレクトロニカが好きだという共通点で意気投合したビョークは、彼らがコラボレートすることになるトラック「Ovule」の意図を説明しました。
sideprojectのメンバーであるOrlygur Steinar Arnaldsは「彼女は、曲の舞台を、未来に存在する無名のフィンランドのジャズバーだと説明した。彼女は、酒場のバンド(カンティーナ・バンド)のようなサウンドがいいと言っていた。だからジャジーでフューチャリスティックなビートを目指したんだよ」と話しています。
Atli Finnssonは、実際、映画を見ると「カンティーナ・バンドは奇妙で異質な楽器を演奏しているのに、音はとても普通なんだよね」と話し、「ビョークとの会話は、別世界の音楽を想像する上で、とても刺激的だった。ジャズとの接触がなければ、音楽はどのように聞こえるのだろう? それ以来、僕らの仕事の基準点になっている。どこか別の場所のために音楽を書き、僕らが作る音楽のように聞こえる世界を想像する。スター・ウォーズは、そのための素晴らしい出発点なんだ」と付け加えています。
ビョーク「Ovule」
酒場のバンド(カンティーナ・バンド
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