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ジャズ界のレジェンド、サックス奏者のファラオ・サンダース死去

2022/09/25 00:41掲載
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Pharoah Sanders
Pharoah Sanders
ジャズ界のレジェンド、サックス奏者のファラオ・サンダース(Pharoah Sanders)が死去。サンダースの所属レーベルであるLuaka BopがSNSで発表。死因は明らかにされていません。81歳でした。

以下、Luaka Bopの声明より

「ファラオ・サンダースが亡くなったことをお伝えするのは、とても残念です。彼は今朝早く、ロサンゼルスで愛する家族と友人に囲まれて安らかに息を引き取りました。 いつまでも、そして永遠に最も美しい人間でありますように、安らかにお眠りください」

ファラオ・サンダースは1940年に米アーカンソー州リトルロックで生まれる。

カリフォルニア州オークランドでキャリアをスタートさせたサンダースは、1960年代にニューヨークに移り、サン・ラとのコラボレーションを経て(サン・ラからファラオの名を与えられる)、ジョン・コルトレーンのバンドの一員となった。

1960年代から1970年代にかけてインパルス!レコードから発表した諸作では、ゴスペルやファンク、アフロビートなど幅広い黒人音楽をフリー・ジャズに取り込んだことで知られている。1969年の『Karma』と1972年の『Black Unity』は彼の代表作のひとつ。

60年代後半から70年代前半にかけてアリス・コルトレーンとも共演し、『Journey in Satchidananda』に参加し、モーダル・ジャズとアヴァンギャルド・ジャズのもう一つの金字塔を打ち立てる。

1990年代に入るとその活動は鈍化するが、サンダースは2000年代を通じてツアーやコラボレーションを続けた。2010年代半ば、サンダースはイギリスのエレクトロニック・プロデューサー、サミュエル・シェパード(別名フローティング・ポインツ)の曲を聴き、彼とのコラボレーションを依頼する。その結果は、2019年にロンドン交響楽団と録音したアルバム『Promises』としてリリースされた。サンダースにとって10年以上ぶりのアルバムで、広く称賛された。