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マライア・キャリーが90年代に制作したオルタナ・ロック・アルバム 幻のオリジナル版リリースへ

2022/09/20 15:04掲載(Last Update:2022/09/20 15:05)
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Mariah Carey - CREDIT: Ron Galella, Ltd./Ron Galella Collection via Getty Images
Mariah Carey - CREDIT: Ron Galella, Ltd./Ron Galella Collection via Getty Images
マライア・キャリー(Mariah Carey)は1990年代にオルタナティヴ・ロック・アルバムを作りました。世に出たのは、彼女ではなく友人がヴォーカルを担当したアルバムでしたが、彼女自身がヴォーカルを務めるヴァージョンもレコーディングされていました。マライアは新しいインタビューの中で、そのオリジナル・ヴァージョンを発掘したと語り、リリースを計画していることを明らかにしています。

マライアは、2020年に出版した回顧録『The Meaning of Mariah Carey』の中で、1995年のアルバム『Daydream』に取り組んでいる間に、別のオルタナティブ・ロック・アルバムを作っていたと書いています。

『Someone's Ugly Daughter』を題されたこのアルバムは、結局、キャリーの友人であるクラリッサ・デインがヴォーカルを務めて、チック(Chick)というバンド名で1995年にリリースされました。キャリーはチック・ヴァージョンではプロデュースとバッキング・ヴォーカルを担当しており、チープ・トリック「Surrender」のカヴァーを除いては、各楽曲を共同作曲しています。このアルバムはリリース後すぐに跡形もなく消えてしまい、レーベルは彼女の関与を秘密にしていました。

2020年、マライアは「このアルバムの私のリード・ヴォーカルが入ったヴァージョンを発掘する旅に出ているんだけど、見つけるまでやめないわ!」とツイートしていました。

ポッドキャスト『Rolling Stone Music Now』に出演したマライアは、『Someone's Ugly Daughter』のオリジナル・ヴァージョンの捜索はどうなっているかと聞かれて、「実は持っているのよ」と答えています。彼女のヴォーカルを復元してリリースすることを計画しており、また別のアーティストが関わるヴァージョンも制作しているとも述べています。

またマライアは「このアルバムは私のはけ口で、誰も知らなかった」「正直なところ、当時はアルバムをリリースして、それが私であることを発見してもらいたかったんだけど、その考えは潰されたのよ」「まるで女の子版グリーン・デイのような瞬間だった。もちろん、当時はホールのコートニー・ラヴの時代でもあったしね。アートワークも私がやったのよ、死んだゴキブリと口紅だった(笑)」と話しています。

以下はチックの映像